生成AIをめぐる開発競争がグローバルで激化するなか、AIと人や社会との関係性への関心が改めて高まっている。AIと社会の在り方に詳しく、世界の39人で構成された国連のAIに関する諮問機関メンバーも務めた江間有沙氏の目には、AIのリスクと可能性はどう映っているのだろうか──。「可能性」として期待がかかる分野の一つが、日本が得意とするロボットの分野だろう。メカトロニクスとAIの融合において日本で先陣を切る安川電機で、小川昌寛氏は人が行っている曖昧な判断ができるロボット開発に積極的だ。“自律”したロボットは生産現場、あるいは社会をどう変えていくのか。それぞれの専門家である二人の視点から迫っていきたい。