著者プロフィール
永井 祐介
株式会社 BRILLIANT COMPANY 代表取締役

京都大学工学部卒。 すごい会議®認定コーチとして、これまでに本田技術研究所、味の素、ディスコなどの上場企業や、スマートフォン向けアプリ開発の会社や、ソーラー事業、住宅販売会社、会計事務所などのベンチャー企業でもすごい会議を導入している。

【Day 2】できない理由しか言わない会議から、解決策を生み出す会議にする具体的方法

昨日のおさらい

一日目の昨日は「会議のルール」を合意する。でした。会議のルールを決めることによって、普通の会議から、何かすごい成果を生み出す会議にするヒントをお伝えしました。本日はさらにより高い成果を生む「すごい会議」へのヒントをお伝えします。

昨日の課題回答

昨日の課題は、「ある一言で雰囲気を良くする、魔法のようなひと言があります。(しかもコストがかからずに)それはどんな言葉でしょうか?」でした。

私たちもすごい会議の中で、「雰囲気よくやってください」と言ってもどうやるか難しいので、一つルールを合意します。それは、誰か他の人が発言したら、

「よっ!」 ということです。

これをすると自然と良いムードが創られます。だまされたと思ってやってみください。 「よっ!」

今日のセミナー

本日のタイトルは「できない理由しか言わない会議から、解決策を生み出す会議にする具体的方法」です。それではいってみましょう!

この内容をみなさんにお伝えしたいのは、できない理由を述べている会話はコスト垂れ流しとして捉えて欲しいからです。いくらできない理由を30分語ったところで、ビジネスは前進しません。それどころかムードも悪くなり、下手すると後退ものです。「投資、消費、浪費」の3つの時間なら、明らかに「浪費」です。経営者として、そこは浪費を投資にする会議にして欲しいというのが私の願いでもあり、仕事です。

さて、本題に入ります。

事業を推進していく上で「問題」は当然起きます。その問題についてどんなアプローチをとるかでそのチームの成果は劇的に変わってきます。問題が起きたら2つのアプローチがあります。その二つとは、『WHY なんで?』と『HOW どのようにすれば〜?』の二つのアプローチです。例えば、「良い人材が採用できない」という問題が起きたときに、どんなアプローチの仕方があるか、みなさんと一緒にみていきたいと思います。

最初に『WHY』のアプローチ

なぜ、良い人材が採用できないか?
→我が社に魅力がないから、有名企業でないから、競合他社はメディアにでているから、給料が安いから、といくらでも挙がってきます。どれも原因なのですが、原因を挙げれば挙げるほど脳は混乱し、チームもどれが真の原因なのか混乱してしまいます。そして会議のムードはどうなるか?行き詰まり感、停滞感。あまりいいムードにはならないですね。

『HOW』のアプローチ

一方、『どのようにすれば』のアプローチです。
「どのようにすれば、良い人材が集まるだろうか?」という疑問文で会話をしていくと、脳は(勝手に)解決策を考えだします。さらに客観的事実を集めていくと、自分だけの限定的な考えによらずに、解決策のアイデアが生まれてきます。そして、高い成果を生み出すチームはファーストチェスで解決策を出し合い、何をやるか意思決定し、実行して、成果を引き寄せてくのです。このように「どのようにすれば〜?」と問いかけ、答えを探し、トライ&エラーを繰り返すプロセスで問題解決能力は向上していきます。

さらに、問題解決能力を上げる秘訣があります。それは、疑問文に「日本一、世界一」を入れる です。先ほどの人材の例でいくと、「どのようにすれば、日本一の人材が採用できるか?」という疑問文です。

僕はすごい会議中にこのようなことを聞きます。「ところで競合が10社いたとしてどのようにしたら、日本一、世界一で解決できるか?と本気で考え、取り組んでいる会社は何社あると思いますか?」すると、「せいぜい1、2社です」という答え。「なるほど、ではその1、2社と残りの8、9社ではすでに問題解決をしているステージが違いますよね。どちらの会社の方がより高い成果を出す傾向がありますか?」こう聞くと、「1、2社の会社です」と当然と言わんばかりの答えが返ってきます。そうなのです。世界一のレベルで解決することを目指す方が問題解決は早いのです。

同じ時間を使って会議をしても、普通に問題解決もできるし、日本一のレベルで解決することもできます。それが積み重なると生み出される成果に圧倒的な差が生まれてきます。みなさんの会社でも「どのようにすれば、世界一 〜 だろうか?」の疑問文を作り、メンバーのみなさんと解決策のアイデアを出し、本気で実行してみてください。メンバーの顔色が変わってくるはずです!

今日の課題 

社員が遅刻をしたとして、「なぜ遅刻をしたの?」と聞くと、「電車が遅れました。」「寝坊しました。」など、永遠に言い訳が続きます。

では、こんな永遠にムダな会話を一発で解消する魔法の質問があります。それはどのような質問でしょうか?

編集後記

飲食事業の運営・店舗経営をされている、株式会社ファイブグループ様の坂本社長がケーススタディでこう語ってくれています。

「以前はみんなに自発的な意見を求めても、発言が少なく、会議の場は静まり返っていたので、新しいものが生み出される状況ではありませんでした。でも、導入後3カ月目くらいから「どのようにしたら〜できるか?」という結果が出るような考え方に変わってきたことが一番大きなトランスフォーメーションですね。その変化に合わせて売上の数値も上がってきて。数値が証明したことで、「自分たちがしていることは間違いない」と、自信につながったと思います。

みんなが合意した目標という約束のもと、チーム一丸となって「どのようにしたら」の考え方を持つことで、前年比割れの店が90→95→100%と徐々に数値が上がってきて、さらには100%を越えましてね。そのあたりで止まるかと予測していたら、120%を達成する店も出てきて。波に乗ったときの効果とはこういうことかと思いました。」

このように「どのようにすれば」の考え方そのものが組織に変革を起こすきっかけとなり、成果を最大化する可能性があるのです。

ぜひ、みなさんの会社でも「どのようにすれば〜?」の
会話、始めて見てください!

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