日本企業の少し未来の働き方

慶應義塾大学特別招聘教授
夏野 剛
×
PwCコンサルティング合同会社
井手 健一
×
Sansan株式会社
柿崎 充

電脳化社会がもたらす破壊的イノベーション

「会社の社長よりも、一般社員のほうが影響力を持つ時代」
と聞いて具体的に想像できますか。これは、ITを活用した一例にすぎません。
FacebookやTwitterで個人が情報発信力を持つことが当たり前になりました。 このような時代に、皆さんの会社では個人の情報発信力を活かす仕組みはありますか。 未だに個人の情報発信力を制限するような状況になっていませんか。

私たちが生きているのはIT時代、つまりITを前提とする時代です。
しかし、多くの企業では、従来の社内ルールに照らしたIT活用に取り組んでいます。 今こそ、IT活用について考え方を変える必要があります。 社内ルールに照らしてITを活用するのではなく、ITを最大限活用するために社内ルールを作り変える必要があります。

一方で、IT活用が目的になることがないことに留意する必要があります。 最近多くの企業が導入しているスマートデバイスは、あくまでツールにすぎません。 クラウドを前提とするITサービスが当たり前になってきましたが、クラウドサービスもツールです。
いま日本の最優先課題と言われている「働き方改革」は手段です。

あくまで、会社にとっての目的は生産性の向上です。
生産性を向上させることで成果が出ます。 企業の業績は向上します。 従業員の待遇が改善します。 そして、最終的に消費者に付加価値として還元されます。

IT活用に対する考え方の違いが企業の「生産性」の違いに直結します。 今回は、生産性を向上させる本当の意味での「IT活用」についてお話します。

「今までの自分は何をやっていたんだろう。」
ITを活用して、数時間の仕事が数分に短縮された、あるいは仕事そのものがなくなったときによく聞く言葉です。 「もっと早く気づいていれば…」そんな後悔をしたくない方は是非ご参加ください。

日本の労働生産性の動向が注目されています。
労働者の効率改善、経営効率の改善は既に始まっています。

講演者の紹介

%e2%98%85%e5%a4%8f%e9%87%8e

夏野 剛

慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科特別招聘教授

早稲田大学政治経済学部卒業。米ペンシルベニア大学経営大学院ウォートンスクール卒(経営学修士)。NTTドコモに在職中に、榎啓一氏、松永真理氏らとiモードを立ち上げた。2005年ドコモ執行役員マルチメディアサービス部長。08年にドコモ退社。 現在は慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授のほか、カドカワ、セガサミーホールディングス、ぴあ、トランスコスモス、グリー、DLE、U-NEXTなどの取締役を兼任。講演会では、ネットビジネスの本質について解説。変化に対応できる企業になるための条件についても触れる。

仮想通貨革命

著者 夏野 剛 『「当たり前」の戦略思考』

スマートフォンの普及や格安スマホの登場などで転換期を迎える国内通信キャリアをはじめ、スティーブ・ジョブズ亡き後のアップル、モバイル業界で苦戦するMicrosoft、さらにソーシャルゲームに舵をきれない任天堂など、多くの有名企業のビジネススキームを分析。かつて「iモード」ビジネスを1兆7000万円まで発展させ、ニコニコ動画の黒字化も達成した男だからこそわかる、「勝つためのビジネスモデル」を、あなたの脳にインプットする!

井手 健一

井手 健一

PwCコンサルティング合同会社
シニアマネジャー

IT企業、外資系コンサルティングファームを経て現職。

金融、公共、通信、メディアなどの業界において、ITアーキテクチャ刷新、IT部門変革、ITインフラ刷新、UX改善、クラウドを用いたワークスタイル変革、モバイルトランスフォーメーションなど、多数のトランスフォーメーション案件の戦略・計画策定から実行支援までに従事。

現在は、PwC-Google アライアンスのJapanテリトリー担当として、Google Cloud を用いた業務変革のコンサルティングに注力する。

%e6%9f%bf%e5%b4%8e

柿崎 充

Sansan株式会社 マーケティング部
戦略企画チーム マネジャー

慶應義塾大学在学中の2000年にベンチャー企業の設立に参加。その後、2003年にベンチャー企業を設立、経営者を経て、2006年外資系コンサルティングファームのプライスウォーターハウスクーパース(旧ベリングポイント)入社。 グローバル経営戦略調査、グループ経営管理態勢構築、金融機関のシステム・セキュリティ監査、内部統制強化支援、IR・統合報告支援などに幅広く従事。 2013年よりSansanに入社し、2016年6月より現職。 Sansanでは、入社後は経営管理部のメンバーとして、社内システムのクラウド化などに従事。その後、エンタープライズ領域のマーケティング責任者として、大規模案件を中心とする受注に成功。

名刺を企業の資産に変える SansanのテレビCM

開催概要

皆様のご参加を心よりお待ちしております

日 時2017年7月13日(木)
タイムテーブル受 付 16:30〜
挨 拶 17:10〜17:20
講 演 17:20~19:00
シェアタイム 19:00~20:00
※シェアタイムでは軽飲食をご用意しております(無料)
会 場東京都千代田区丸の内2-4-1丸ビル7階
丸ビル ホール
対 象従業員100名以上の企業様
※講演内容が中堅・大手企業様向けとなります。どうぞご理解ください。
定 員240名(抽選制)
受講料無料
イベント運営主催:Sansan株式会社

アクセス

最寄り駅からのアクセス
  • JR東京駅 丸の内南口 徒歩1分
  • 地下鉄 丸ノ内線 東京駅 直結
  • 地下鉄 千代田線 二重橋前駅 直結

講演内容

『IT・IoT時代に求められる企業競争力と働き方』
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特別招聘教授 夏野 剛

IT革命がもたらした情報流通の高速化によって、経営環境の変化は加速し続けている。 スマートデバイスの更なる融合や業界の力学構造の変化など変貌しつつあるIT・IoT時代のこれからの展望と日本企業の未来について解説する。 変化を恐れる企業は、もはや生き残ることが困難である。企業がスピーディーに変化していくためには多様性が不可欠であり、組織としても、日本の企業はもっともっとGoogle的な組織を志向していく必要がある。 新しい価値を生み出し続ける事業家でありかつネットの論客でもある講師が、新しい時代のビジネス、ライフスタイル、働き方についての最新情報を盛り込みながら、ワンランク上を行くビジネスパーソンになるための方策を提案します。 本講演が、更なる一歩を踏み出すきっかけとなることを願います。

『働き方の再発明~未来を先取り、ビジネスを再発明するスマートな働き方とは~』(仮)
PwCコンサルティング合同会社 シニアマネジャー 井手 健一

様々な新興企業による破壊的なサービスが次々にリリースされる現在、テクノロジーは、私たちの生活やビジネスの現場にとどまることなく浸透し続けています。例えば、スマホのゲーム一つとってみても、最近の都心の昼間は、平日であっても老若男女を問わず多数の方々がゲームに興じている光景をあちこちで見るようになってきたと思います。このような人々の時間の使い方は、以前と比べて大きく変わったと考えられ、様々な業種の企業がポジティブにもネガティブにも影響を受けているのではないでしょうか。
テクノロジーを活用したこのような破壊的な新興企業から、皆さんの会社がチャレンジされる日が来ないとはもはや言い切れません。このような破壊者からネガティブな影響を受けてしまう状況を座して待つのではなく、自らが市場の破壊者になるためにはどうすればよいのか――その一つの解として、最終目的があいまいになりがちな「働き方改革」を継続的なイノベーション創出のための基盤づくりとして位置付け、個人と組織の創造性を上げる施策群に取り組む、ということが挙げられます。
今回は、このような「働き方改革」に取り組む際に企業が検討すべきポイントについて紹介したいと思います。

『今こそIT活用で生産性向上、売上向上』(仮)
Sansan株式会社 マーケティング部 戦略企画チーム マネジャー 柿崎充

働き方改革は日本企業の最優先課題と言われています。 ただ、中小企業の皆さんにとって、働き方改革よりも目の前の問題が山積みといったところでしょうか。 人手不足、社員のモチベーション低下、資金不足、コスト増、売上減少、等々。 ITを活用した競合企業から、皆さんの会社があっという間に破壊される時代になりました。 破壊者から身を守るには、自らが破壊者になることが求められます。 しかし、闇雲に破壊者になろうとして戦いを挑んでも勝てる見込みはありません。 特に自社より大きな会社が相手の場合、自滅するリスクのほうが高くなるのが現実です。 戦う前の準備、環境の整備がもっとも重要です。 皆さんの会社は闇雲に戦っていませんか。 例えば、新規顧客を獲得しようと試みて、飛び込み営業をしていませんか。 あるいは、とにかく展示会に出展して名刺交換していませんか。 最近流行のマーケティングオートメーションを導入すれば受注が増えると思い込んでいませんか。 かつて日本企業は高い生産性を誇っていましたが、これは生産現場に限った話です。 ホワイトカラーの生産性は、圧倒的に低く世界から取り残された原因となっています。 今回は、クラウド活用の本質と、中小企業が経営力を向上した事例をお話します。

※ 当イベントの応募は、締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。