日本企業の少し未来の働き方

竹中 平蔵『第4次産業革命で変わる企業と働き方』
【パネルディスカッション】『デジタル変革の実現に向けて
~デジタルトランスフォーメーションを成功させるリーダーとは~』

第4次産業革命の本質

ここ数年来、経済リーダーが集まる会議において中心となる話題、
それが「第4次産業革命」です。

インターネットを中心とするデジタル技術の発展・進歩によって、これまでには不可能だったことが可能になりました。人工知能、ビッグデータ、IoT、ロボット、シェアリング・エコノミー。こうしたテクノロジーを組み合わせて、いま世界では新しいライフスタイルを作り出すサービスが日々生まれています。

言うまでもなくそれは、新しい経済成長の機会であり、日本でもこうしたことの重要性が強調されていますが、一部の成果が出ている程度です。残念ながら日本では取り組みの遅れが顕著になっています。

シェアリング・エコノミーの分野で、世界ではライドシェアのUber、宿泊空間シェアのAirbnbなどが注目されています。しかし、日本では一部の国家戦略特区での成果は見られるものの、まだまだ入り口段階です。既にアメリカや中国では、シェアリング・エコノミーが次の段階に入っています。すさまじい競争が出現し、更なる新たなサービスが生み出されています。

日本では、こうした新しいビジネスを既存の業界に閉じ込め、タクシー業や旅館業の枠組みで取り扱おうとしています。従来の製造業にITを加える、金融業が更にITを活用するという次元の話ではありません。
また、製造業にITを取り入れる事がIoTではなく、金融業にITを取り入れる事がFinTechではありません。

製造業や金融業といったこれまでの概念では括れない、UberやAirbnbのように、まったく新しい産業が生まれています。全く別の新しい産業が従来型の産業に勝負をかけること、これはあらゆる分野に当てはまります。これこそが第4次産業革命の本質です。

第4次産業革命について、世界中で噴出している様々な問題は産業の分野だけではありません。教育、法体系、働き方をどうするか、突き詰めれば、人間の生き方をどうするかという大きな問題に行きつきます。

第4次産業革命が既に世界で進んでいる中、日本は未だ入り口にいます。本当に社会が大きく多種多様に変わるのはこれからです。変化が起きるのは、良いか悪いかという選択の問題ではなく、避けられない目の前の現実の問題です。日本企業は、そうした現実を直視し、会社の組織やルール、人の働き方など、どんどん変えていかなければなりません。

今回は、第4次産業革命に関わる日本企業のリーダーの役割についてお話しします。

世界の最先端ビジネスの進化の実態を紹介。
周回遅れになっている日本経済を大きく変えるためのヒントを力強く説きます。

講演者の紹介

竹中平蔵

竹中 平蔵

慶應義塾大学名誉教授
東洋大学教授

1951年、和歌山県生まれ。慶応義塾大学名誉教授、東洋大学教授。博士(経済学)。
一橋大学経済学部卒業後、73年日本開発銀行入行、81年に退職後、ハーバード大学客員准教授、慶応義塾大学総合政策学部教授などを務める。
01年、小泉内閣の経済財政政策担当大臣就任を皮切りに金融担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣などを歴任。04年参議院議員に当選。06年9月、参議院議員を辞職し政界を引退。ほか公益社団法人日本経済研究センター研究顧問、アカデミーヒルズ理事長、株式会社パソナグループ取締役会長、オリックス株式会社社外取締役、SBIホールディングス株式会社社外取締役などを兼職。

第4次産業革命! 日本経済をこう変える

著者 竹中 平蔵『第4次産業革命! 日本経済をこう変える』

AI、ロボット、IoT、ビッグデータ、シェアリング・エコノミー。製造業や金融業、サービス業における個別の動きを解説する本は多いが、社会を変革するムーブメントの本質に触れているものは少ない。本書では、UberやAirbnb、アマゾンやグーグル、テスラやヤマト運輸など、最先端ビジネスのエピソードを紹介しながら、第4次産業革命の進化の実態を紹介。

パネルディスカッション

安永 修章

Uber Japan株式会社
政府渉外・公共政策担当部長

早稲田大学大学院修士課程修了。米国ワシントンD.C.に本部があるシンクタンク、日米研究インスティテュートにて2009年から5年間マネージャー兼リサーチャーとして勤務。帰国後、米国NPOの米日カウンシルに渉外担当ディレクターとして入社。日米両政府関係者と共にTOMODACHIイニシアチブをはじめ多くのプロジェクトに携わる。その後米国企業の日本本社において政府渉外担当リーダーとして勤務した後、2017年1月から現職。

田添 聡士

田添 聡士

東京大学
松尾豊研究室
リサーチアドミニストレーター

東京工業大学大学院数理・計算化学専攻卒業後、ボストンコンサルティンググループにて戦略コンサルティング業務に従事。その後、株式会社じげんにて経営企画やIPO業務などを担当。シンガポールにてコンサルティング/投資業務を経験したのちに松尾豊研究室にリサーチアドミニストレーターとして参画。
企業とアカデミックな世界との日本なりのエコシステムの構築やディープラーニングの社会実装のあり方の検討を進めている。

水上 晃

PwCコンサルティング合同会社
マネジング ディレクター

ICT戦略コンサルタント、経営コンサルタント。情報通信分野特化コンサルとしてICTを活用した新しい分野の取り組みを多く実施。IoTを活用した新しいビジネスモデルの提案、ビックデータ時代のデータドリブンサービスの展開、ロボットを活用した新しいB2C・B2B産業の創出、デジタルコンテンツプラットフォームをベースとしたソフトウェア流通モデルの創出など。

柿崎 充

柿崎 充(モデレーター)

Sansan株式会社
事業戦略統括室 室長

慶應義塾大学在学中の2000年にベンチャー企業の設立に参加。その後、2003年にベンチャー企業を設立、経営者を経て、2006年外資系コンサルティングファームのプライスウォーターハウスクーパース(旧ベリングポイント)入社。 グローバル経営戦略調査、グループ経営管理態勢構築、金融機関のシステム・セキュリティ監査、内部統制強化支援、IR・統合報告支援などに幅広く従事。
2013年よりSansanに入社し、2016年6月より現職。Sansanでは、入社後は経営管理部のメンバーとして、社内システムのクラウド化などに従事。その後、エンタープライズ領域のマーケティング責任者として、大規模案件を中心とする受注に成功。

開催概要

皆様のご参加を心よりお待ちしております

日 時2017年11月7日(火)
タイムテーブル受 付 16:20〜
挨 拶 16:50〜17:00
パネルディスカッション 17:00~18:05
休 憩 18:05~18:15
講 演 18:15~19:00
シェアタイム 19:00~20:30
※シェアタイムは、ウェスティン大阪の豪華ブッフェと飲料をご用意しております(無料)
会 場大阪市北区大淀中1-1-20 ウェスティンホテル大阪 ソノーラ
対 象従業員10名以上の企業様
※講演内容が中小・大手企業様向けとなります。どうぞご理解ください。
定 員250名(抽選制)
受講料無料
イベント運営主催:Sansan株式会社
注意事項※プログラムの内容・講演者などは、都合により予告なく変更する場合がございます。
※座席は、先着順を予定しております。混雑時は、立ち見になる可能性がございます。
※再入場、途中の入退場が可能でございます。

アクセス

最寄り駅からのアクセス
  • ・JR大阪駅中央北口出口より徒歩約7分
  • ・阪急梅田茶屋町口より徒歩約9分
  • ・地下鉄御堂筋線梅田駅5号出口より徒歩約9分

講演内容

『第4次産業革命で変わる企業と働き方』
慶應義塾大学名誉教授 / 東洋大学教授 竹中 平蔵 氏

AI、ロボット、IoT、ビッグデータ、シェアリング・エコノミーといった新しい要素によって、金融、自動車、電機、といったこれまでの業界の枠組みが壊れています。 例えば、UberやAirbnbは、既存の業界に当てはめることができず、新たな業界と言えるでしょう。 この大きな波から新しい産業が生まれ、新しいライフスタイルがつくられるという点で、革命的な変化と言えます。 これが「第4次産業革命」と呼ばれる所以です。 産業の生まれ変わりは、社会のインフラの入れ替わりにつながります。 インフラの見直しは、日本企業の組織そのものや個人の働き方にも大きな影響を及ぼし、コーポレート・ガバナンスやビジネスモデル、人材の活用方法などに至るまで、網羅的かつ根本的な見直しを迫っています。 本講演では、第4次産業革命のグローバルおよび日本経済の動き、そして国家として取り組むべき規制改革とセキュリティ対策、企業の組織や働き方のあるべき姿についてお話します。 あなたは、第4次産業革命に対して、悲観的な見方、楽観的な見方のどちらを持っていますか。 革命的な時代がやってきたという時代認識を持ち、大チャンスを掴みましょう。

パネルディスカッション

『デジタル変革の実現に向けて
~デジタルトランスフォーメーションを成功させるリーダーとは~』
Uber Japan株式会社 政府渉外・公共政策担当部長 安永 修章 氏
東京大学松尾豊研究室 リサーチアドミニストレーター 田添 聡士 氏
PwCコンサルティング合同会社 マネジング ディレクター 水上 晃 氏
Sansan株式会社 事業戦略統括室 室長 柿崎 充(モデレーター)

※ 当イベントの応募は、締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。