日本企業の少し未来の働き方

一橋大学イノベーション研究センター教授
米倉 誠一郎
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PwCコンサルティング合同会社
井手 健一
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Sansan株式会社
加藤 容輔

オープンイノベーション時代のワークスタイル変革

「トヨタのライバルはGoogleやAppleである」と聞いて具体的にイメージできますか。

「自動車」といえばどの会社が思い浮かびますか。

一方で、「自動運転車」といえばどの会社ですか。

一つ目の質問であればトヨタなどの自動車メーカー、二つ目の質問であればGoogleがよく知られています。

IoTの進展により、自動車がインターネットに接続され、情報端末として利用者の利便性を高めるものになりつつあります。つまり、GoogleやAppleが自動車産業での影響力を増し、すでにトヨタなどの自動車メーカーのライバルになっています。

テクノロジーとグローバル化の進行により、従来型の産業構造が大きく変化しています。このような状況で、トヨタ自動車は、2015年1月に燃料電池車の関連特許を無償提供すると発表しました。オープン・イノベーションはすでに企業の経営戦略そのものになっています。

そして、生産性と創造性の高い人材は社外を含む多様なつながりを活用するという側面があり、これまでになかった製品・サービスを共創するオープン・イノベーションを加速するためのワークスタイル変革に取り組んでいます。

今回は、オープンイノベーション時代のワークスタイル変革の最新動向やこれからの方向性についてお話します。

既に3年後のビジネスの当たり前が日本で始まっています。
ちょっと未来の働き方をお楽しみください。

講演者の紹介

米倉誠一郎

米倉 誠一郎

一橋大学イノベーション研究センター教授

アーク都市塾塾長を経て、2009年より日本元気塾塾長。
一橋大学社会学部、経済学部卒業。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。ハーバード大学歴史学博士号取得(PhD.)。
1995年一橋大学商学部産業経営研究所教授、97年より同大学イノベーション研究センター教授。2012年〜2014年はプレトリア大学GIBS日本研究センター所長を兼務。

現在、一橋大学の他に、Japan-Somaliland Open University 学長をも務める。また、2001年より『一橋ビジネスレビュー』編集委員長を兼任している。
イノベーションを核とした企業の経営戦略と発展プロセス、組織の史的研究を専門とし、多くの経営者から熱い支持を受けている。
著書は、『創発的破壊 未来をつくるイノベーション』、『脱カリスマ時代のリーダー論』、『経営革命の構造』など多数

2枚目の名刺 未来を変える働き方

著書『2枚目の名刺 未来を変える働き方』(講談社+α新書)

ビジネスシーンにおいて、「2枚目の名刺」を持つビジネスパーソンが増えてきました。「副業」や「趣味」のようなことだけではなく、プロボノ(コンサルタントや弁護士のような専門家が知識やスキルを活かして社会貢献するボランティア活動)参加したり、NPOを立ち上げたり参加したりして、それを本業に活かしたり、仲間を増やしたりして、充実した毎日を送っているのです。この本では、「2枚目の名刺」という新しい「働き方」のすすめを具体的な方法とともに紹介し、「選択肢の多い人生」を提唱します。

井手 健一

井手 健一

PwCコンサルティング合同会社
シニアマネジャー

IT企業、外資系コンサルティングファームを経て現職。

金融、公共、通信、メディアなどの業界において、ITアーキテクチャ刷新、IT部門変革、ITインフラ刷新、UX改善、クラウドを用いたワークスタイル変革、モバイルトランスフォーメーションなど、多数のトランスフォーメーション案件の戦略・計画策定から実行支援までに従事。

現在は、PwC-Google アライアンスのJapanテリトリー担当として、Google Cloud を用いた業務変革のコンサルティングに注力する。

加藤 容輔

加藤 容輔

Sansan株式会社 営業部 部長

大学卒業後、大手派遣会社東東京エリアマネジャーとして100人以上の組織を牽引。

その後2008年、新市場を創るためSansan株式会社に入社。
新しい人脈作り、スマートな働き方を提唱し続け、Sansan導入社数4,000社に大きく貢献。

『常に目の前の仕事に全力投球』
好きで得意なことをシンプルに実践し成果にこだわり続けてきた。
現在は中堅・大手企業にフォーカスし、企業の抱える問題を解決するために猛進中。仕事に燃え情熱と愛情を注ぐ。

名刺を企業の資産に変える SansanのテレビCM

開催概要

皆様のご参加を心よりお待ちしております

日 時2017年1月18日(水)
タイムテーブル受 付 15:10〜
挨 拶 15:30〜15:40
講 演 15:40~17:00
交流会 17:00~18:00
※質疑応答の時間を用意しております。
※交流会では飲食をご用意しております(無料)
会 場東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル13F
Sansan株式会社 セミナールーム
対 象従業員500名以上の企業様
※講演内容が大手企業様向けとなります。どうぞご理解ください。
定 員50名(抽選制)
受講料無料
イベント運営主催:ビズスタ 協賛:Sansan株式会社

アクセス

最寄り駅からのアクセス
  • 東京メトロ 銀座線・千代田線、半蔵門線「表参道」駅 B2出口 徒歩4分
  • JR渋谷駅より 徒歩11分

講演内容

『生産性イノベーション』
一橋大学イノベーション研究センター教授 米倉 誠一郎

日本の最大の問題点は「生産性の低さ」とくにホワイトカラーの低さにあります。
日本がより豊かで、より楽しい国になるためには、研究開発から商品化へのスピードアップ、社内のナレッジ・マネジメントの充実、製造から流通までのIoT化など、さまざまな分野での生産性向上を目指す必要があります。それはまさに国を上げたイノベーションに他なりません。
本セミナーではそのツールとしてのオープンイノベーションや「2枚目の名刺」の効用について考えてみたいと思っています。

『働き方の再発明~未来を先取り、ビジネスを再発明するスマートな働き方とは~』
PwCコンサルティング合同会社 シニアマネジャー 井手 健一

様々な新興企業による破壊的なサービスが次々にリリースされる現在、テクノロジーは、私たちの生活やビジネスの現場にとどまることなく浸透し続けています。例えば、スマホのゲーム一つとってみても、最近の都心の昼間は、平日であっても老若男女を問わず多数の方々がゲームに興じている光景をあちこちで見るようになってきたと思います。このような人々の時間の使い方は、以前と比べて大きく変わったと考えられ、様々な業種の企業がポジティブにもネガティブにも影響を受けているのではないでしょうか。
テクノロジーを活用したこのような破壊的な新興企業から、皆さんの会社がチャレンジされる日が来ないとはもはや言い切れません。このような破壊者からネガティブな影響を受けてしまう状況を座して待つのではなく、自らが市場の破壊者になるためにはどうすればよいのか――その一つの解として、最終目的があいまいになりがちな「働き方改革」を継続的なイノベーション創出のための基盤づくりとして位置付け、個人と組織の創造性を上げる施策群に取り組む、ということが挙げられます。
今回は、このような「働き方改革」に取り組む際に企業が検討すべきポイントについて紹介したいと思います。

『オープンイノベーションこそ日本企業の伸びしろ』
Sansan株式会社 営業部 部長 加藤 容輔

皆さんの会社ではオープンイノベーションに取り組んでいますか。

オープンイノベーションにすでに取り組んでいる場合、実際に成果は出ていますか。 そもそも、なぜオープンイノベーションに取り組む必要があるのでしょうか。

今、働き方改革が日本企業の最優先課題として毎日のようにニュース・新聞等のメディアで取り上げられています。 このような状況において、働き方改革に多くの日本企業が取り組んでいますが、日本の生産性は先進国の中で最も低いと言われています。 ただ、先進的な日本企業は、労働人口減少や生産性向上に止まらず、イノベーションを重視する働き方改革にも取り組んでいます。 今回は、働き方改革の本質とは何か、なぜオープンイノベーションに取り組む必要があるのか、について一緒に考えてみましょう。

※ 当イベントの応募は、締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。