日本企業の少し未来の働き方
一橋大学大学院
国際企業戦略研究科教授
国際企業戦略研究科教授
楠木 建
×
株式会社ビズリーチ
多田 洋祐
×
Sansan株式会社
沢邉 崇
イノベーションは進歩ではありません。
進歩は同じ価値の次元で進化すること。例えばカメラを小さくしたり、軽くしたりすることは典型的な進歩と言えます。
身近な例で置き換えてみましょう。
アップル社のiPhoneが2008年に日本で発売されて、まだ10年も経っていないのに当たり前のようにみなさんが毎日利用されています。
インターネット元年と言われている1995年。
そこから20年が経ちましたが、インターネットを利用していない企業は見かけなくなりました。
インターネットは、当初は想像できなかったほどわたしたちの日常生活に多くの影響を与えています。
最初は「インターネットを使うのは一部の会社だけだ」と思っていた方も多いかと思いますが、
今は、当たり前のようにインターネットから多くのサービスが登場し、たくさんの情報が簡単にそしてすぐに手に入るようになりました。
突然ですがみなさんは、タクシー配車サービスのUberや宿泊シェアサイトのAirbnbをご存知でしょうか?
名前は聞いたことがあるというかたは多いのではないでしょうか。
これらサービスは、社会全体に対してイノベーションを生み出し、社会全体を大きく変革していています。
Uber、自家用車をタクシーに変えてしまおう。
Airbnb、空き部屋を宿泊施設に変えてしまおう。
こんな概念のサービスです。
要は埋もれた資産を再活用することによって、新しいライフスタイルを提案しています。
Uberによって、サンフランシスコでは車が売れなくなっていると言います。
Airbnbによって、ホテル業界は激変の時代を迎えています。
そして、人々のライフスタイルはより豊かになっていきます。
これらはシェアリングエコノミー、つまり既存の資産をシェアしていくというイノベーションです。
少し先にある未来のビジネスの当たり前は、今すでに起きています。
イノベーションはいつの間にか当たり前に変わっています。
今回は、すでに起きている企業の新しい働き方とイノベーションについてお話させていただきます。
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。大学院での講義科目はStrategy。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。一橋大学商学部専任講師、同大学同学部助教授、同大学イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授を経て、2010年から現職。
著書『ストーリーとしての競争戦略 ― 優れた戦略の条件 』(東洋経済新報社)
戦略の神髄は、思わず人に話したくなるような面白いストーリーにある。多くの事例をもとに「ストーリー」という視点から究極の競争優位をもたらす論理を解明。
2006年、中央大学卒業。大学在学中よりヘッドハンティング会社で経験を積み、卒業後、エグゼクティブ層に特化した人材紹介会社を立ち上げてトップヘッドハンターとして活躍する。2012年、人事部長として株式会社ビズリーチ入社。
ビズリーチのサービスとヘッドハンターとしての経験を融合し、経営者や人事がインターネットを通じて自ら求職者にアプローチするなど、主体的・能動的に行う採用活動を「ダイレクト・リクルーティング」と命名する。海外では同様の採用手法が「ダイレクトソーシング」などの名称ですでに主流となっている。
ビズリーチは「ダイレクト・リクルーティング」を実践、その入社率は80%を超え、実施率は日本企業のなかでもトップクラスとなった。入社時に従業員30人だった組織は4年で500人に拡大、それに伴い月商も10倍に成長。優秀な人材採用こそが企業成長の源泉であることを自ら体現した。現在はキャリア事業のトップとして、ビズリーチ事業とキャリアトレック事業全体を統括し、日本においても広まりつつある「ダイレクト・リクルーティング」の本格的な普及に努める。
証券会社勤務を経て2011年にSansan株式会社入社。営業として新規開拓をメインに1,800社の新規営業に携わる。名刺管理を通しての営業部門の課題解決に全力を注ぎ、Sansanの導入企業社数を10倍にすることに大きく貢献。
現在はシニアマネージャーとして新人営業の教育を担当しながら、エヴァンジェリストとして全国を駆けまわる
皆様のご参加を心よりお待ちしております
日 時 | 6月29日(水)13:30~15:40(受付13:10) |
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主 催 | 株式会社Flex |
会 場 | 恵比寿ガーデンプレイスタワー 貸会議室 SPACE 6 東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー4階 |
定 員 | 60名(抽選制) |
受講料 | 無料 |
イノベーションの重要性が強調されるようになって久しい。
イノベーションが経済成長や生産性の向上にとって大切なのは言うまでもありません。
企業経営にとっても、イノベーションは競争優位の重要な源泉であり、競争の中で差別化された独自価値を創るための決定打になります。
「今こそイノベーションを!」という声が経営者からひっきりなしに出てくるのも自然な話です。しかし、そうしたかけ声のもとで「イノベーション」に取り組んでいる企業に限って、イノベーションを実現できず、それどころかかえってコモディティー化の波に飲み込まれてしまっていることが多い。その理由は、「イノベーション」というそもそもの概念を多くの人が誤解していることにあると考えます。
この講演では、イノベーションとイノベーションでないものを明確に切り分ける視点を提供し、そのうえでイノベーションの実現に対してとるべき構えを論じます。
「イノベーション」という言葉を聞いて皆様は何を思い浮かべますか?
●世の中にない新しい価値を提供する
●社内横断で、新たな事業領域を創りだす
●今までとは発想を変えたプロジェクトを起案・推進する
しかし、「こうしたイメージの実現を期待できるような人材が社内にいないんだよね……」と感じている経営者や人事責任者は多いはず。
では、どうすればイノベーション人材を採用できるのでしょうか?
採用市場のトレンドと企業の採用成功事例を交えながら、イノベーション人材の獲得に効果的な最新の採用手法をお教えします。
シェアという概念は古くからあるものです。昨今のイノベーションの裏側にはシェアと呼ばれる概念が必ずと言っていいほどあります。
例えばFacebook。プライベートのつながりをインターネット上でシェアするサービス。
これがあることで、思いがけずに旧友と再会したり、遠くはなれているのに同じ話題で盛り上がったり、同窓会の準備が楽になったり。
一つ一つは、ほんの些細なことかもしれませんが、この「シェア」によって、我々の生活は本当に変わりました。
Sansanはビジネスシーンで、それをやろうとしています。
シェアという概念により、見えないものが見えるようになり、今まで埋もれていた資産が有効活用できるようになる。
名刺の管理・共有という表面的な部分だけではなく、情報システムも、マネジメントのありようも、そして働き方までも変えていくのです。
行動を変えれば結果が変わる、働き方を変えれば成果が変わる。
強い組織を構築するための“ちょっと未来の働き方”について
4,000社以上の現場の課題を解決してきたSansanが、
成功事例やノウハウを交えて解説いたします。