2020年6月、マイクロソフトとNTTデータは、新たなデジタルソリューションの実現に向けた戦略的協業を開始したことを発表し、協業4分野の一つに「社会貢献活動」を盛り込みました。両社はなぜ、「社会に対する企業資産の無償提供」という寄付や社員ボランティア活動に代表される分野を協業の中に組み込んだのでしょうか?
マイクロソフトは、協業の発表以前から、5年間で165億ドル(約1.7兆円)の社会貢献プログラム“AI for Good”を展開しており、他方、NTTデータも、SDGsのターゲットのひとつである感染症根絶に向け、AI画像診断技術を活用する計画を策定しました。
「SDGs×デジタル」時代に重要性を増すデジタル・フィランソロピー※の意義やビジネスとの関係について、サステナビリティ先進企業の事例や経団連が2020年9月に実施したアンケート調査結果を踏まえながら議論を展開します。
※フィランソロピー(philanthropy):企業による社会的な公益活動、社会貢献活動の総称。