駅における点字運賃表や券売機をはじめ、公共性の高い施設に設置されている点字案内設置時の正誤チェックは、多くの場合点字が読めない作業者が点字かな変換表を片手に行っています。そのため作業者の練度により確認作業に手間取ったり確認結果が正確性に欠けることが多くあります。 これらの点字チェックの際に、スマートフォンやタブレット端末のカメラ撮影によりAI画像認識技術を用いてかな翻訳ができれば、点字を読めない人でも点字表を用いずに内容を理解し、正誤確認を行うことができます。この仕組みをツール化することで点字の正誤確認の正確性アップと効率化を図り、作業現場の負担を減らすことができると見ています。 また実用的な点字認識ツールはまだ世の中に流通しておらず、ニッチではあるがニーズはあると見て調査研究と開発を進めています。 本論文では、この点字かな文字翻訳ツールの実現に向けた調査研究と開発について説明します。
個人情報の取り扱いにご同意の上、送信ボタンを押して下さい。