テクノロジーとグローバル化の進行により、従来型の産業構造が大きく変化しています。
シリコンバレーに加えて、最近では中国の深圳やイスラエル、エストニアにおいて、テクノロジーの力で急成長するスタートアップ企業が毎日のように誕生し、イノベーションを興しています。自前主義にこだわり、自社でテクノロジーを開発する間に、世界中で日々新たなサービスが生まれています。
その中で、日本は少子高齢化による国内既存市場の縮小などにより、イノベーションを生み出しにくい組織構造となっています。
そのため、昨今、日本において多くの企業でデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが活発化しています。
経済産業省が2018年12月に発表した「DX推進ガイドライン」の定義によると「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」とされています。
DXは、デジタル技術を単に活用することを指しているのではなく、デジタルの活用によって製品やサービス、ビジネスモデルを変革することに加え、組織、プロセス、企業文化・風土までも変革することを表しています。
まさにデジタルを活用したイノベーションと言えます。
一方で、第4次産業革命が進む中、デジタル技術を活用できる企業と、レガシーシステムを放置して進化できない企業との差が決定的になり、2025年以降、最大12兆円/年(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性(2025年の崖)があると言われています。
つまり、DXは今や企業にとって実現しなければいけない命題となりました。
あなたの企業では、どのようにDXを捉え取り組みをされていますでしょうか。
DXを実現するためには、固定概念を捨てて今までの常識を覆す必要があります。そして、DXを実現するために鍵となるのがオープン・イノベーションです。
イノベーションを興す人材は、社外を含む多様なつながりを活用するという側面があるため、オープン・イノベーションを加速させることで、これまでになかった製品・サービスを共創することが可能になります。
今回は、日本企業の課題と言われるイノベーションと、昨今注目されるデジタル・トランスフォーメーションをテーマにお話しいたします。
※本イベントは、イノベーション創出・推進を目的としております。
講演を聴いて終わるのではなく、講演内容を踏まえた参加者の皆様同士の情報交換が重要となります。講演のみの聴講は、ご遠慮いただいております。