セミナー概要
「ブランドは重要だ」と言われる一方で、それが企業価値や経営判断にどのように結びついているのかを、言葉やデータで説明することは決して容易ではありません。かつての日本企業は、製造業を中心として工場や設備といった「有形資産」を価値の源泉として成長してきました。しかし現在、企業価値の源泉は、顧客との関係性、技術力、データ、人材、そしてそれらによって醸成される「ブランド」といった無形資産へと移りつつあります。これらは制度会計には表れないものの、収益・利益を左右する重要な戦略的資産であり、事業市場や人材市場における競争力、さらには持続的な成長に直結しています。特に、社会において「縁の下」を支える B to B 企業にとって、ブランドは単なる認知やイメージではありません。事業・人材・資本市場といった複数のステークホルダーとの関係性の中で、長期的な価値を生み出す“無形資産”として捉え直すことが求められています。本セミナーでは、NEC にてブランドエクイティアジェンダをリードする 角谷 貴士 氏 が登壇し、企業価値は誰によって、どのような観点で評価されているのか、なぜ今、制度会計に現れない「見えない価値」に向き合う必要があるのかといった基本的な問いを起点に、NEC 独自のブランドエクイティの考え方を、「概念」から「実践」まで分かりやすくご紹介します。昨今、資本市場が企業の利益創出の「メカニズム」を中長期的にモニタリングするなかで、無形資産の活用は、企業の持続的な利益成長を左右する重要な鍵となりつつあります。NEC のブランドエクイティマネジメント室では、無形資産の原資であるブランドエクイティを、「社員一人ひとりの経験や知識、そして社内外との関係性(関係資本)から生まれるもの」と捉え、それを可視化し、経営・事業・コミュニケーションの核となる戦略へどのように接続していくかを検討してきました。さらに、「将来の良質な関係資本の獲得」に向け、「ブランド関係人口」という独自の切り口から、新たな関係資本投資の在り方にも取り組んでいます。「見えない価値」を可視化し、企業経営を取り巻く「3つの市場」(資本市場・事業市場・人材市場)において、いかに価値を発揮し、競争力を高めていくのか――。企業価値向上を考えるうえでのヒントをお持ち帰りいただけましたら幸いです。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。