ウクライナへのロシア侵攻前後に、データ破壊マルウェア、サイト改ざん、DDoS攻撃、SNSやSMS(ショートメッセージサービス)を利用した影響工作、衛星デバイスへの信号妨害や機能破壊など、非常に多くのサイバー攻撃や情報戦が観測されました。いずれも、ここ数年間、ロシアが仕掛けたサイバー攻撃や情報戦のTTP(戦術、技術、手順)から大きく外れるものではありませんが、幾つかの「進展」が見られます。この「進展」を見逃してしまうと、既存のセキュリティ対策の有効性が低下する可能性があります。本講演では、このような観察から得られた教訓を、近い将来における「日本周辺の有事」に備えた対策として考えたいと思います。
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