人口減少、超低金利の長期継続、デジタル化の加速という環境変化に晒されていた我が国の金融機関は、新型ウイルス感染症拡大に伴い取引先企業の資金繰り支援等で金融仲介業としての社会的役割は果たしているものの、来店客数の減少、資金運用利ザヤの更なる減少、デジタル化の一層の加速といった事態に対して、預貸中心のプロダクトアウト型ビジネスモデルから、取引先企業の事業承継、生産性向上等を含めたマーケットイン型のそれへの転換をこれまで以上のスピード感をもって進める必要に迫られています。そうした転換には金融機関に脈々と息づく企業カルチュアを大幅に変更しなければなりません。 このセッションでは、トラディショナルな銀行としては多様なビジネスモデルを擁し現在DXを進めている信託銀行の経営者と、経営統合を成功させデジタルバンクへの試みも始めた地銀経営者とをお招きし、現在の難局をどう乗り越えDXを進め、ビジネスモデルの転換や新たな企業カルチュアを形成しようとしているのかについて議論して頂き、今後の金融機関のこうした取組みへの参考に供したいと思います。
個人情報の取り扱いにご同意の上、送信ボタンを押して下さい。