「昔はよかった。それに引きかえ今は……」。数百年前から今日まで、人類はいつの時代もそう嘆き続けてきた。だがあらゆるデータとエビデンスを正しく見れば、事実はまったく逆である。この世界は数十年前、数百年前より圧倒的に住みやすい場所になっている。暴力・貧困・飢餓は激減している一方で、技術・教育・医療・ウェルビーイングは指数関数的に向上している。ではなぜ、私たちはこの「進歩」を信じられないのか? コロナ、戦争、景気後退、ポピュリズムといった現代の難問をどうとらえ、どう解決すべきか? 希望ある未来を築くためのカギとなるのは、人間と社会の「本質」を正しく把握し、正しく行動に移すための「理性の力」を養うことだ――。
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