経済的要因に伴うデータセンターの東京一極集中は、首都直下型地震などの災害対策に対する懸念を日々拡大させてきています。しかしGAFA+M/BATに代表されるハイパージャイアントの大規模データセンターの首都圏への展開もあり、それらとの連携(ハイブリッド・クラウド)がいまや不可欠である以上、脱・首都圏化は複雑な問題でもあります。阪神圏などへのバックアップデータセンターの展開も徐々に進みつつありますが、その動きは十分であるとはまだまだ言えません。
一方でコロナ禍は、我が国のデジタル化、とくに国や自治体のデジタル化とクラウド化をいやおうなしに加速させることになります。その際、「どのようにデータセンターを配置するのか?」は、国家戦略・国家安全保障上の喫緊の最重要課題の一つでもあります。
本セッションでは、こうした「待ったなし」ともいえる環境下での大規模データセンターの今後のあるべき展開を、グローバルな状況と国内における最新情勢を整理しながら、展望・考察します。
<要旨>
・大規模データセンターについてのグローバルな状況
・国内における最新情勢
・実践的DR/BCP策