地震外力等により突然過大な変形を生じうる地盤ならびに土構造物の安全性を高めることは、大地震に備える国土強靭化の観点から非常に重要である。ただし、人工材料に比べて力学挙動や内部構造が分かりにくい土の材料特性を把握し、事前に適切な補強対策を施しておくことは必ずしも容易でない。本講演では、弾塑性FEMに基づいて、こうした地盤挙動を再現した事例をいくつか紹介し、今後の地盤防災・減災技術向上に向けた展望を述べたい。
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