今後、確実に見込まれる人口減少により、
多くの企業において、ビジネスモデルの転換や多角化などの対応が求められています。
小田急電鉄では、鉄道事業・不動産事業といった、
“人口増加”と“経済成長”に支えられた事業モデルからの転換の必要性を感じる一方、
鉄道事業ならではの強い「安全第一」の意識から、
「失敗は許されない」組織文化が根強くあり、チャレンジが生まれにくいという課題感がありました。
そこで2018年より、チャレンジするカルチャーを構築すべく、組織風土改革を実行。
『未来創造プロセス』と題して、創りたい未来を実現するための基盤としての”風土づくり”と、
社員の挑戦を引き出す”制度構築”を両輪とした、総合的な変革の取組みを開始しました。
なかでも、事業アイデア公募制度『climbers』では、制度開始から4年で10件のアイデアが採択され、
うち3件が実際に事業化されるなど、主体性を持ってチャレンジする風土の醸成が進んでいます。
本講演では、第12回 日本HRチャレンジ大賞で『大賞』を授賞した、
小田急電鉄株式会社 人事部 課長 内海健史氏と、
同賞の審査委員長の学習院大学 名誉教授 今野浩一郎氏が登壇。
同社の組織風土改革について、具体的な取り組み内容をご紹介いただくとともに、
その背景や取り組みの結果、現状の課題などについて深掘りしてまいります。