1990年代以降に進んだ放送の多チャンネル化の推進役は、何と言っても衛星放送とケーブルテレビであった。基幹放送たる地上テレビ放送と差別化する形で、衛星放送は、より多様な放送サービスを視聴者に届ける役割を担った。2015年、日本では複数の動画配信サービスが登場し、「動画配信元年」と言われた。これらの動画配信が一般化するなかで、衛星をプラットホームとする多チャンネル放送の立ち位置は、それまでと比べ揺らいではいまいか。もちろん衛星放送も進化を遂げ、2018年にはBS4K、8K放送がスタート。年内には、新たに3つのBS放送も放送を開始する。  WOWOWで編成を牽引し、いま、新たな衛星放送ビジネスを立ち上げようとする橋本元・BS松竹東急社長と、音好宏・多チャンネル放送研究所長で、衛星放送ビジネスの未来を考える。
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