2019年に3,188万人と過去最高数の訪日外国人旅行者が訪れた日本は、活況なインバウンドに支えられる観光立国への道を辿りつつありました。一方、急速な成長によりキャパシティを超える観光客が押し寄せ、観光地とツーリストとの間に様々な弊害を引き起こす、いわゆるオーバーツーリズムが問題視されてきました。コロナ禍で人流の途絶えたこの機会に、観光地が地域の生活空間で成り立っているという当たり前を再認識し、「観光」という行為そのものを改めて定義する必要があるのではないでしょうか? 昨今、住民自身が幸せに暮らす地域や、地域の歴史・風土に対する住民自身による「セルフリスペクト」のある地域を訪れたいという旅行マインドが賑わいを見せています。一方的に消費されるばかりでない観光地のあり方とは何なのか?本セッションでは、「地域と観光客の共生のあり方」をハピネス、民俗学、そしてテクノロジーの観点から議論し、「観光新時代に必要なこと」を考えます。
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