日本企業の少し未来の働き方

小西美術工藝社 社長
デービッド・
アトキンソン
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Sansan株式会社
柿崎 充

日本再生は、生産性向上しかない

あなたは、自分の会社の現実に見て見ぬふりをしていませんか。

全てがどんぶり勘定で実は経営が火の車。社内では「世界一の企業になる」と豪語している人ばかりにも関わらず、若手がすぐに辞め、気がついたら同質性の高い上司や同僚、そして部下ばかり*。そして、それはそのまま日本の生産性に繋がります。「1人あたり」でみると最低な日本経済の現実を知っていますか。

・日本はGDP世界第3位の経済大国
→ 1人あたりGDPは先進国最下位で、世界第27位
・日本は輸出額世界第4位の輸出大国
→ 1人あたり輸出額は世界第44位
・日本は製造業生産額世界第2位のものづくり大国
→ 1人あたり製造業生産額はG7平均以下
・日本は研究開発費世界第3位の科学技術大国
→ 1人あたり研究開発費は世界第10位
・日本はノーベル賞受賞者数世界第7位の文化大国
→ 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39位
・日本は夏季五輪メダル獲得数世界第11位のスポーツ大国
→ 1人あたりメダル獲得数は世界第50位

日本全体で見ると高い世界ランクにいますが、1人あたりで見るとその順位が大きく下がるという現実をみて驚きますか。これは単純に日本の人口が多いからです。先進国で1億人以上の人口を抱えている国は米国と日本しかないのです。
あなたの会社では、個人、特に若手の生産性を高める努力をしていると断言できますか。人数が多い、あるいは増えているにも関わらず、生産性の高い若手がすぐに辞める会社になり、同質性と役職の高い人で会議ばかりしている会社になっていませんか。
ただ悲観論にとらわれたり思考停止の状態になってしまっては何も始まりません。国連の調査では、日本は「労働者の質」が世界一高い国であることが明らかになっています。既にあなたの会社には潜在能力があるのです。実績と潜在能力に大きなギャップがあり、まず潜在能力は何かを考え、そしてそのギャップを埋められない正体が分かれば、やるべきことがおのずと決まります。
人口減少がこれからますます進む中、日本企業の生産性を高めるためには、客観性のある根拠をもち明確な目標を立てて、真の生産性向上に取り組むことが大切です。
今回は、日本企業の潜在能力を説き明かし、実践につながる生産性向上の糸口についてお話します。
*『いさめてくれる部下は、一番槍をする勇士より値打ちがある。』
–徳川家康(徳川幕府初代将軍)

日本企業の生産性向上の切り札
~潜在能力を活かす経営でピンチをチャンスに変える~

講演者の紹介

デービッド・アトキンソン

小西美術工藝社
代表取締役社長

1965年英国生まれ。オックスフォード大学(日本学専攻)卒業後、大手コンサルタント会社、証券会社を経て、92年ゴールドマンサックス証券入社。取締役を経て、パートナー(共同出資者)となるが、2007年退社。2009年国宝や重要文化財の補修を手掛ける小西美術工藝社に入社し、取締役に就任。11年同社の会長兼社長、14年社長。著書は『新・観光立国論』(東洋経済新報社)、『新所得倍増論』など多数。政府への提言を続ける一方、地方の観光振興にも尽力する。奈良県立大学客員教授、政府の行政改革推進会議歳出改革ワーキンググループ構成員、文化庁日本遺産審査委員、迎賓館アドバイザー、二条城特別顧問、日本政府観光局(JNTO)特別顧問などを務める。

日本再生は、生産性向上しかない!

著者 デービッド・アトキンソン
『日本再生は、生産性向上しかない!』

日本経済の「伸びしろ」は、生産性大改革にある。 この非効率を直せば、GDP1,5倍=600兆円突破など楽勝だ!「日本型経営」や日本人の特殊性をいくら言挙げしようと、まったく成長できていないことは、平成の経済低迷で実証済みです。決めたことを実行できない、他人の時間を盗む、ことなかれ主義、論理的思考が苦手、クレームに弱い…企業経営と政策提案の現場で見た、「日本病」克服の道を語ります。

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柿崎 充

Sansan株式会社
事業戦略統括室 室長

慶應義塾大学在学中の2000年にベンチャー企業の設立に参加。その後、2003年にベンチャー企業を設立、経営者を経て、2006年外資系コンサルティングファームのプライスウォーターハウスクーパース(旧ベリングポイント)入社。 グローバル経営戦略調査、グループ経営管理態勢構築、金融機関のシステム・セキュリティ監査、内部統制強化支援、IR・統合報告支援などに幅広く従事。 2013年よりSansanに入社し、2016年6月より現職。 Sansanでは、入社後は経営管理部のメンバーとして、社内システムのクラウド化などに従事。その後、エンタープライズ領域のマーケティング責任者として、大規模案件を中心とする受注に成功。

名刺を企業の資産に変える SansanのテレビCM

開催概要

皆様のご参加を心よりお待ちしております

日 時2017年9月13日(水)
タイムテーブル受 付 15:45〜
挨 拶 16:00〜16:05
講 演 16:05~17:10
シェアタイム 17:10~18:00
※シェアタイムでは軽飲食をご用意しております(無料)
会 場東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル13F
Sansan株式会社 セミナールーム
対 象従業員100名以上の企業様
※講演内容が中堅・大手企業様向けとなります。どうぞご理解ください。
定 員50名(抽選制)
受講料無料
イベント運営主催:Sansan株式会社

アクセス

最寄り駅からのアクセス
  • 東京メトロ 銀座線・千代田線、半蔵門線「表参道」駅 B2出口 徒歩4分
  • JR渋谷駅より 徒歩11分

講演内容

『日本企業の生産性向上の切り札は何か?』
小西美術工藝社 代表取締役社長 デービッド・アトキンソン

日本は、GDP、製造業生産額、研究開発費など、全体で見ると世界の中で高い位置にいるにも関わらず、1人あたりで見るとその順位が大きく下がります。 これは会社にとっても同様です。従業員が多い企業ほど生産性が低い、つまり日本のリーディングカンパニーほど生産性が低い可能性があります。しかし、国連の調査では、日本は「労働者の質」が世界一であることが明らかになっており、あなたの会社には気づいていない潜在能力が既にあるのです。人口減少がこれからますます進む中、日本企業の生産性を高めるためには、客観性のある根拠から明確な目標を立て、真の生産性向上に取り組む必要があります。
本セッションでは、実績と潜在能力のギャップを明らかにし、実行に移せる生産性向上の糸口についてお話します。

『今こそIT活用で生産性向上、売上向上』
Sansan株式会社 事業戦略統括室 室長 柿崎充

働き方改革は日本企業の最優先課題と言われています。 ただ、中小企業の皆さんにとって、働き方改革よりも目の前の問題が山積みといったところでしょうか。 人手不足、社員のモチベーション低下、資金不足、コスト増、売上減少、等々。 ITを活用した競合企業から、皆さんの会社があっという間に破壊される時代になりました。 破壊者から身を守るには、自らが破壊者になることが求められます。 しかし、闇雲に破壊者になろうとして戦いを挑んでも勝てる見込みはありません。 特に自社より大きな会社が相手の場合、自滅するリスクのほうが高くなるのが現実です。 戦う前の準備、環境の整備がもっとも重要です。 皆さんの会社は闇雲に戦っていませんか。 例えば、新規顧客を獲得しようと試みて、飛び込み営業をしていませんか。 あるいは、とにかく展示会に出展して名刺交換していませんか。 最近流行のマーケティングオートメーションを導入すれば受注が増えると思い込んでいませんか。 かつて日本企業は高い生産性を誇っていましたが、これは生産現場に限った話です。 ホワイトカラーの生産性は、圧倒的に低く世界から取り残された原因となっています。 今回は、クラウド活用の本質と、中小企業が経営力を向上した事例をお話します。

日本企業の生産性向上の切り札
~潜在能力を活かす経営でピンチをチャンスに変える~