日本企業の少し未来の働き方

一橋大学大学院
国際企業戦略研究科教授
楠木 建
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Sansan株式会社
事業戦略統括室 室長
柿崎 充

イノベーションの正体

皆さんにとって、イノベーションとは何ですか?

イノベーションを生みやすい組織とはどのような組織でしょうか?

イノベーションは努力してやるものではありません。

イノベーションを実現しようと頑張る企業ほどイノベーションから遠ざかるのと同じように、ワークスタイル変革を頑張る企業ほどイノベーションを生みやすい組織から遠ざかっている可能性があります。

今、日本国内でワークスタイル変革が声高に訴えられています。

そして、多くの日本企業がワークスタイル変革に一生懸命取り組んでいます。 一方で、ワークスタイル変革の必要性は、テクノロジーの進展やグローバル化により今日に始まったことではありません。すでに数年前から言われ続けてきました。 グローバル企業や先進的な日本企業は、日本国内の労働人口の減少や生産性の低さだけではなく、イノベーションによる産業の構造変化を重要視するワークスタイル変革に取り組んでいます。

ビジネスの世界は変化が激しく、いつもバタバタしているものです。

それだけに「変わらない本性」に目が向きにくくなります。 ビジネスの本性は、BtoBだろうがBtoCだろうが、人間が人間に対してやっていることです。 変わらぬ思考の軸足を持つために一番有効なアプローチは、時間的な奥行きを持って考えることです。歴史を知れば、いかに人間が100年や200年では変わらない生き物か、その本性がまざまざと見えてくるはずです。

今回は、優れた会社の経営者の論理とイノベーションを生み出しやすいワークスタイル変革についてお話いたします。

既に3年後のビジネスの当たり前が日本で始まっています。
ちょっと未来の働き方をお楽しみください。

講演者の紹介

楠木建

楠木 建

一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授

一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。大学院での講義科目はStrategy。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。一橋大学商学部専任講師、同大学同学部助教授、同大学イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授を経て、2010年から現職。

ストーリーとしての競争戦略

著書『ストーリーとしての競争戦略 ― 優れた戦略の条件 』(東洋経済新報社)

戦略の神髄は、思わず人に話したくなるような面白いストーリーにある。多くの事例をもとに「ストーリー」という視点から究極の競争優位をもたらす論理を解明。

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柿崎 充

Sansan株式会社
事業戦略統括室 室長

慶應義塾大学在学中の2000年にベンチャー企業の設立に参加。その後、2003年にベンチャー企業を設立、経営者を経て、2006年外資系コンサルティングファームのプライスウォーターハウスクーパース(旧ベリングポイント)入社。 グローバル経営戦略調査、グループ経営管理態勢構築、金融機関のシステム・セキュリティ監査、内部統制強化支援、IR・統合報告支援などに幅広く従事。 2013年よりSansanに入社し、2016年6月より現職。 Sansanでは、入社後は経営管理部のメンバーとして、社内システムのクラウド化などに従事。その後、エンタープライズ領域のマーケティング責任者として、大規模案件を中心とする受注に成功。

開催概要

皆様のご参加を心よりお待ちしております

日 時2017年12月11日(月)
タイムテーブル 受 付 15:20〜
挨 拶 15:50〜16:00
講 演 16:00~18:00
シェアタイム 18:00~19:00

※シェアタイムは、ヒルトン名古屋の豪華ブッフェと飲料をご用意しております(無料)
会 場愛知県名古屋市中区栄1-3-3 ヒルトン名古屋 金扇の間
対 象従業員10名以上の企業様
※講演内容が中小・大手企業様向けとなります。どうぞご理解ください。
定 員200名(抽選制)
受講料無料
イベント運営主催:Sansan株式会社
注意事項※座席は、先着順を予定しております。
※プログラムの内容・講演者等は、都合により予告なく変更する場合がございます。
※応募多数の場合、予告なしでフォームを閉鎖させていただく場合がございます。
※競合他社/同業社のお申込み等、主催社様の判断によりお断りする場合がございます。

アクセス

最寄り駅からのアクセス
  • JR新幹線・東海道本線、近鉄名古屋線、「名古屋駅」下車。
  • 名鉄名古屋本線、「名鉄名古屋駅」下車。
  • 「名古屋駅」・「名鉄名古屋駅」より、ホテルまで徒歩約15分、タクシーで約5分。
  • 地下鉄東山線・鶴舞線「伏見駅」下車。7番出口から西へ徒歩約3分。

講演内容

『イノベーションの本質とは』
一橋大学大学院 国際企業戦略研究科教授 楠木 建 氏

イノベーションの重要性が強調されるようになって久しい。イノベーションが経済成長や生産性の向上にとって大切なのは言うまでもありません。
企業経営にとっても、イノベーションは競争優位の重要な源泉であり、競争の中で差別化された独自価値を創るための決定打になります。
「今こそイノベーションを!」という声が経営者からひっきりなしに出てくるのも自然な話です。しかし、そうしたかけ声のもとで「イノベーション」に取り組んでいる企業に限って、イノベーションを実現できず、それどころかかえってコモディティー化の波に飲み込まれてしまっていることが多い。その理由は、「イノベーション」というそもそもの概念を多くの人が誤解していることにあると考えます。

この講演では、イノベーションとイノベーションでないものを明確に切り分ける視点を提供し、そのうえでイノベーションの実現に対してとるべき構えを論じます。

『今こそIT活用で生産性向上、売上向上』
Sansan株式会社 事業戦略統括室 室長 柿崎充

働き方改革は日本企業の最優先課題と言われています。 ただ、中小企業の皆さんにとって、働き方改革よりも目の前の問題が山積みといったところでしょうか。 人手不足、社員のモチベーション低下、資金不足、コスト増、売上減少、等々。 ITを活用した競合企業から、皆さんの会社があっという間に破壊される時代になりました。 破壊者から身を守るには、自らが破壊者になることが求められます。 しかし、闇雲に破壊者になろうとして戦いを挑んでも勝てる見込みはありません。 特に自社より大きな会社が相手の場合、自滅するリスクのほうが高くなるのが現実です。 戦う前の準備、環境の整備がもっとも重要です。 皆さんの会社は闇雲に戦っていませんか。 例えば、新規顧客を獲得しようと試みて、飛び込み営業をしていませんか。 あるいは、とにかく展示会に出展して名刺交換していませんか。 最近流行のマーケティングオートメーションを導入すれば受注が増えると思い込んでいませんか。 かつて日本企業は高い生産性を誇っていましたが、これは生産現場に限った話です。 ホワイトカラーの生産性は、圧倒的に低く世界から取り残された原因となっています。 今回は、クラウド活用の本質と、中小企業が経営力を向上した事例をお話します。

※ 当イベントの応募は、締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。