日本企業の少し未来の働き方
野口 悠紀雄『ブロックチェーン革命は、組織と働き方の基本を変える』
【パネルディスカッション】『FinTechが金融業務に与える影響 -新しい働き方の取組事例-』
金融(Finance)とIT(Technology)の融合、いわゆる「FinTech」が大きな注目を集めています。
グローバルでは、スタートアップ企業が最新のテクノロジーを活かして、銀行、保険、証券、資産運用等の伝統的な金融機関が提供していない金融サービスを提供するようになってきました。これは、金融のイノベーションを起こすと同時に、伝統的な金融機関にとっては価格破壊をもたらします。 また、テクノロジーのトレンドとして、ブロックチェーンは金融機関の働き方を大きく変えることが予想されます。
一方、日本国内では、銀行APIの連携など伝統的な金融機関とベンチャー企業との積極的な協業が進んでいます。 すでにクラウド、スマートフォン、人口知能、ビックデータといったテクノロジーを活用することが当たり前のトレンドを迎えつつあります。 さらに、ブロックチェーンは、すでに実証実験に取り組んでいる金融機関が出はじめています。
これから金融機関は何にどのように取り組み必要があるのでしょうか。 そして、金融機関において必要とされる人材を、どのように採用・育成していく必要があるのでしょうか。
今回は、FinTechの最新動向から、メガバンクおよび地方銀行におけるこれまでの取り組みや今後の金融サービスの方向性について、野口悠紀雄先生による講演にてご意見を伺い、続いて有識者の方々とのパネルディスカッションを通して議論していきます。 また、交流会にて、ご登壇者や金融機関の皆さまとの意見交換の場として活用いただければと存じます。
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』等、最新刊に『話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる』がある。
著者 野口悠紀雄『ブロックチェーン革命-分散自律型社会の出現』
仮想通貨を支える情報技術・ブロックチェーンが、応用対象を拡大し、ビジネスや経済、社会の姿を劇的に変えようとしている。ブロックチェーンの全容を、内外の最新事例をもとに平易に説き明かし、その可能性を展望する。
1978年3月一橋大学経済学部卒業、同年4月横浜銀行入行。
1986年米国ミシガン大学経営大学院入学(銀行派遣)、1988年同大学院修士課程修了(MBA)。
2000年5月秘書室長、2004年6月執行役員営業統括部長、2005年6月執行役員経営企画部長、2006年6月取締役執行役員経営企画部長を経て、2008年4月代表取締役。
2012年6月株式会社浜銀総合研究所代表取締役社長に就任。2013年4月より、横浜市立大学国際総合科学部非常勤講師。
2016年7月 神戸大学経済経営研究所リサーチ・フェローに就任。2017年4月 株式会社浜銀総合研究所取締役。(現在に至る)
1984年日本興業銀行(みずほ銀行の前身)入行。2012年にみずほコーポレート銀行執行役員産業調査部長に就任。みずほ銀行常務執行役員、みずほフィナンシャルグループ執行役常務を経て、2016年4月より現職。Chief Digital Innovation Officer(CDIO)として、同社のFinTechビジネスを牽引している。
1996年、同社に入社。投資銀行部門を経て経営企画部にて約7年間、事業開発に従事。その後、ITネット戦略クロスファンクショナルチームへの参画、活動を経て、 2015年10月、株式会社三井住友フィナンシャルグループに新設されたITイノベーション推進部のグループ長に就任、現在に至る。
1994年東京大学経済学部卒業、同年日本銀行入行。2000年に米イェール大学より修士号取得。2004年より日本銀行金融機構局で、主要行や外国金融機関等のモニタリング・考査を担当。2011年に日本生命に出向し、運用リスク管理を担当(2012年まで)。2014年より日本銀行考査運営課市場・流動性リスク考査グループ長。2015年より現職で、日本の決済制度・インフラの高度化を中心とする調査・政策企画に従事。
1975年東京大学法学部卒業、同年日本銀行入行。考査<現金融機構>局次長、同考査役、横浜支店長、考査局考査<現総務および考査企画>課長、名古屋支店営業課長、ロンドン駐在参事付等を歴任。 2003年より中央青山監査法人にて、金融部ディレクター、レギュラトリーアドバイザリーグループ統轄。 2006年より、あらた監査法人にてリスクレギュラトリーアドバイザリー部長、あらた基礎研究所長。2014年6月より、滋賀銀行社外監査役。2014年7月よりジャパンビジネスアシュアランスグループ顧問。2015年7月より、モルガンスタンレーMUFG証券顧問として就任。
皆様のご参加を心よりお待ちしております
日 時 | 2017年5月23日(火) |
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タイムテーブル | 受 付 15:00〜 挨 拶 15:30〜15:40 講 演 15:40~16:30 パネルディスカッション 16:30~17:30 懇親会 17:30~18:30 ※質疑応答の時間を用意しております。 ※懇親会では軽飲食をご用意しております(無料) |
会 場 | 東京都千代田区神田神保町2-36-1 住友不動産千代田ファーストウイング1F Hall A |
対 象 | 金融業向け、従業員200名以上の企業様 ※講演内容が中堅・大手企業様向けとなります。どうぞご理解ください。 |
定 員 | 200名(抽選制) |
受講料 | 無料 |
イベント運営 | 主催:Sansan株式会社 |
フィンテックはITの金融への応用。新しい送金・決済サービス、ソーシャルレンディング、人工知能による投資アドバイスなど。銀行が対応しないと、主要業務をスタートアップ企業に奪われる。多くのユニコーン企業が登場している。日本は、この分野で世界の潮流から遅れている。
最も重要なのは仮想通貨。これは電子マネーとは全く異なるもの。 送金コストがゼロ近くなるので、マイクロペイメントや海外への送金など、さまざまな分野で新しいビジネス展開が可能になる。企業組織はこれに対応する必要がある。三菱UFJ銀行は、独自の仮想通貨を発行して一般の利用に供する計画。他のメガバンクにも同様の計画があり、これが普及すれば、従来の通貨を駆逐して独自の通貨圏を形成する。
仮想通貨の基本になっているブロックチェーン技術は、証券取引にも導入されている。IOTでも重要な役割。金融にとどまらず、広い応用範囲を持ち、社会の姿を基本から変える潜在力を持つ。最終的には、自動化された企業も考えられる。「ブロックチェーンで駆逐されない働き方とは何か?」を考える必要がある。全く新しい技術についての最新情報を期待して下さい。
※ 当イベントの応募は、締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。