日本企業の少し未来の働き方
一橋大学名誉教授
野口 悠紀雄
×
株式会社ZUU
一村 明博
×
Sansan株式会社
加藤 容輔
全てのものがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)は、もののインターネットと言われています。すでに、日本企業において、機器やスマートフォン、センサーなど全てのモノがインターネットにつながるテクノロジーの開発が盛んになっています。
こうしたIoTの動きは製造業や流通業のみならず金融業界にも影響を及ぼし、金融(Finance)とIT(Technology)の融合、いわゆる「FinTech」が大きな注目を集めています。
企業の活動には投資や資金調達、決済、経費精算といったお金の流れが必ず発生します。こうした取引の間には必ず銀行を介していましたが、スマートフォンや人工知能、ビッグデータといったテクノロジーの進化により、新たな金融サービスが生まれ、既存の金融サービスをより身近に、低コストかつ利便性の高い環境で提供するベンチャー企業がアメリカを中心に数多く誕生し、そして日本でも誕生し始めています。
これまでの金融サービスは金融機関によって提供されていました。そのため、銀行のライバルは銀行でした。しかし、すでに銀行のライバルがグーグルやフェイスブックという状況に変わってきています。
IoTやFinTechという言葉を知っていても、会社の経営や自分の働き方にどのような影響を及ぼすか具体的にイメージできない人は多いのではないでしょうか。
働き方の究極の変化は、働かなくなることです。
ものとものが自動的につながる、そしてこらからはものとお金、お金とお金が自動的につながる世界になったとき、私たちの働き方はどのように変わるのでしょうか。
今回は、IoTとFinTechの最新動向から日本企業へもたらすインパクトや経営への貢献、近い将来の働き方の方向性にてお話します。
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』等、最新刊に『話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる』がある。
著者 野口 悠紀雄 『仮想通貨革命』
ビットコインをはじめとする仮想通貨が、世界を揺るがし始めている。管理主体を持たない通貨、国家の枠組みを超えた通貨として、経済・社会の枠組みを変え、ビジネスや日常生活をも変えようとしている。従来の通貨が脅かされるとき、何が起きるのか。そのインパクトと日本経済の課題を明らかにする。
東京都出身。成蹊大学法学部卒業。1993年、大和証券入社。富裕層や中小企業オーナーを主な顧客とする個人営業に従事し、常に全国トップクラスの営業成績を残す。入社3年目には全国NO.1を獲得。その後、2001年に松井証券入社。2004年、最年少(当時)で同社営業推進部長、そして2006年には同社取締役に就任。高度かつ専門的な知識が必要とされる金融業界において20年以上にわたり500人以上の部下を育てた人材育成のプロフェッショナル。
大学卒業後、大手派遣会社東東京エリアマネジャーとして100人以上の組織を牽引。
その後2008年、新市場を創るためSansan株式会社に入社。
新しい人脈作り、スマートな働き方を提唱し続け、Sansan導入社数4,000社に大きく貢献。
『常に目の前の仕事に全力投球』
好きで得意なことをシンプルに実践し成果にこだわり続けてきた。
Sansan営業部部長を経て、現在は大手有名企業にフォーカスし、エンタープライズ営業部部長として、大手企業の抱える問題を解決するために猛進中。仕事に燃え情熱と愛情を注ぐ。
皆様のご参加を心よりお待ちしております
日 時 | 7月29日(金)9:50~13:00(受付9:40) |
---|---|
タイムテーブル | 受 付 9:40〜 挨 拶 9:50〜10:00 講 演 10:00~12:00 交流会 12:00~13:00 |
会 場 | 東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル13F Sansan株式会社 セミナールーム |
定 員 | 50名(抽選制) |
受講料 | 無料 |
フィンテックはITの金融への応用。新しい送金・決済サービス、ソーシャルレンディング、人工知能による投資アドバイスなど。銀行が対応しないと、主要業務をスタートアップ企業に奪われる。多くのユニコーン企業が登場している。日本は、この分野で世界の潮流から遅れている。
最も重要なのは仮想通貨。これは電子マネーとは全く異なるもの。 送金コストがゼロ近くなるので、マイクロペイメントや海外への送金など、さまざまな分野で新しいビジネス展開が可能になる。企業組織はこれに対応する必要がある。三菱UFJ銀行は、独自の仮想通貨を発行して一般の利用に供する計画。他のメガバンクにも同様の計画があり、これが普及すれば、従来の通貨を駆逐して独自の通貨圏を形成する。
仮想通貨の基本になっているブロックチェーン技術は、証券取引にも導入されている。IOTでも重要な役割。金融にとどまらず、広い応用範囲を持ち、社会の姿を基本から変える潜在力を持つ。最終的には、自動化された企業も考えられる。「ブロックチェーンで駆逐されない働き方とは何か?」を考える必要がある。全く新しい技術についての最新情報を期待して下さい。
2014年後半以降、FinTechというキーワードが金融業界のみならず、一般的なメディアにおいても取り上げられることが
増えてきました。
変化の先端にある米国では、ミレニアル世代の趣向に合わせて、従来の業界の常識を覆す様々なFinTechサービスが
登場しています。
一方、国内でも、相続で資産を得たデジタルネイティブ世代といかに関係性を築くかが金融業界各社の課題になっています。
果たして、FinTechが創りだす世界は、今後どのように変化し、消費者の心を掴んでいくのでしょうか。
ZUUは、月間300万人が訪問する国内最大規模の金融経済メディア「ZUU online」や、国内最大の配信数を誇るFinTech専門メディア「FinTech online」を運営しています。
読者の閲覧データ(ビッグデータ)の解析結果を元に、世間のFinTechの関心は今何に向いているのか、国内外でバスワード化したFinTechは、今後どこに向かっていくのか等を、日米の最新事例も踏まえてお伝えします。
IoTとFinTechの進展は社会と経済、企業の経営、個人の働き方を変えます。
一方で、セキュリティを初め、企業のコーポレートガバナンスや企業と個人の関係の見直しも迫られるでしょう。
人材の流動化がリスクとして考えられる一方、テレワークやクラウドソーシングといったチャンスが広がっています。
これまでの技術の進化は、経済成長により人間の生活を豊かにしてきました。しかし、これからは、経済成長とは違う何か新しい豊かさをたらすのではないでしょうか。すでにものとものが自動的につながる世界になりつつあり、こらからはものとお金、お金とお金が自動的につながる世界になります。このような世界になったとき、人はどのように関与し、何をするのでしょうか。
Sansanが扱っているのは、(名刺という紙ではなく)人の情報です。
Sansanは、人と人を自動的につなげる世界を実現してきました。最近は、人ともの、人とお金をつなげる世界に入りつつあります。つまり、IoTとFinTechサービスとのAPI連携がはじまっています。また、働き方変革を目的にSansanをご導入頂くケースが増えています。
Sansan起点でIoTとFinTechをちょっとのぞいてみませんか。