KHANASHIQ氏
ソフトバンク(株)
コアネットワーク本部
副本部長
2004年に東北大学大学院を修了しNTTドコモへ入社、自立型モバイルネットワーク、テレコムネットワークの仮想化(NFV)の研究開発に従事。現ETSI NFVアーキテクチャを提案、国際標準化を経て、5Gモバイルコアネットワークの研究開発、国際標準化を担当。2018年に楽天モバイルへ入社。世界初完全クラウド型モバイルネットワークのE2Eクラウドインフラ開発に従事、商用化。2020年にソフトバンクへ入社。6Gモバイルネットワークの企画、クラウドインフラの統一とオペレーション自動化を担当。2015年に筑波大学大学院から博士(工学)修得。
Interop Tokyo カンファレンス 2022
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KHANASHIQ 氏
ソフトバンク(株)
コアネットワーク本部
副本部長
これからの新モバイルアーキテクチャ ~SRv6 MUPとICN~
本格的なディジタル時代を迎え、低遅延性やデータの地産地消の観点から、分散システムやデータの遍在はさらに進むものと考えられます。そしてその先には、「サイバーフィジカルシステム」の実現も期待されます。そのような中、3GPPでは「エッジコンピューティング」「マルチアクセスにおけるトラフィックスティアリング」などの一連のテーマをRelease 17での強化事項として挙げ[*]、標準化を推進しています。
しかし現在のモバイルアーキテクチャは、「モバイルノード間で確立されるPDUセッションと、それをカプセル化するGTP-Uトンネル」に依存する、コネクション型です。分散システムとは、いわば「ユーザには単一のシステムとして見えるように協働する、複数のシステムの集まり」であり、「分散システム」と「コネクション型」は、基本的には相容れるものではありません。ディジタルアプリケーションへの要請も大きく変わる中、モバイルアーキテクチャも見直しが求められる時期に来ているのではないでしょうか。
本セッションでは、この分野をリードするアーキテクトから、これからのモバイルアーキテクチャの変遷の可能性について議論します。
[*]https://www.3gpp.org/news-events/2200-sa2_artcle?_fsi=3X6ee4on
MUP:Mobile User Plane
ICN:Information-Centric Networking