竹下康平

東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 先端医療情報技術研究部 助教

行政官として、医療機器の許認可、診療報酬に関する業務を経験した後、ベンチャー企業にて医療機器アプリの開発に参画。 現職の慈恵医大では、AMEDやNEDO等の研究事業に参画するとともに、レセプトデータ等のビッグデータやオープンデータを活用し、国民/患者に対して意味があり、かつ持続可能な医療について研究を行っている。

Interop Tokyo カンファレンス 2021

2021/06/09 〜 2021/06/23
  • 国内講演者
  • 教育・研究機関
  • 教授

竹下康平

東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 先端医療情報技術研究部 助教

2021年エッジクラウドのトレンド予測 ~バズワードから実ビジネスへ~

日々増大するエッジデバイスと増強されるコンピューティング能力から、エッジコンピューティングへの注目や期待が世界中で語られてきました。しかしその実現性と適用可能なマーケット領域には疑問が残されたままでした。 進化した今日の「エッジクラウド」は、エッジコンピューティング環境とプライベートクラウドとを組み合わせることで、「データが生成される場所の近くでそれを取得し処理する」手法が確立・浸透しています。この仕組みのメリットは、AI学習・自動化・仮想化・プログラマビリティ・セキュリティなどといった高度な処理も、リアルタイム性を保ちつつ処理系に組み入れられるようになったことです。そしてエッジコンピューティングの適用可能性がより明確化・具体化でき、その活用は「バズワード」から「実ビジネス」へといよいよ移り変わってきています。実際、適用できる分野が農林水産・低速走行車両・地域医療介護などに飛躍的に広がることが実証されています。 本セッションでは、けっして工場内のIoTだけには留まらない広範な最新事例に基づいて、2021年の“エッジ”のトレンドを予測し、ディスカッションします。 <要旨> 1.COVIDがITとOTの融合の加速を牽引する 2.AI/MLのOTへのAdaption 3.CloudとEdgeの状況変化と今後のトレンド 4. IT/OT融合により拡大するEdge導入の今後の課題 5.最新事例と今後、影響を及ぼす市場(Private 5G)の予想