加賀淳也

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株) ビジネスソリューション事業本部 事業推進部 スマートシティ推進室 室長代行

1993年 東京工業大学 工学部電気電子工学科 卒業。 1995年 北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 修士課程 修了。 同年 日本電信電話(NTT)に入社。持株体制への移行により設立したNTT東日本で 設備計画から保全まで携わった後、持株会社とNTTレゾナントで映像コミュニケーションサービスの 立ち上げから運用までを経験。2006年よりNTTコミュニケーションズへ移り、ネットビジネス事業戦略策定や アフィリエイト広告事業運営、IDaaSサービスの立ち上げを経験。 現職では多店舗ネットワークや都市開発に関わるSIに携わるとともに、スマートシティ推進室の立ち上げから デジタルツイン実現に向けたスマートシティ案件に携わる。

Interop Tokyo カンファレンス 2021

2021/06/09 〜 2021/06/23
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • 管理職

加賀淳也

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株) ビジネスソリューション事業本部 事業推進部 スマートシティ推進室 室長代行

デジタルツイン型スーパーシティーへの挑戦 ~With/Afterコロナ社会への劇的進化の急加速~

コロナ禍が発生する前の2019年頃、スマートシティを実現する基盤(プラットフォーム)として、「デジタルツイン(デジタルの双子)」というキーワードが世界的に多用されるようになっていました。デジタルツインは「CPS (Cyber Physical System)」とほぼ同義で用いられることが多く、「現実世界の多様なデータをセンサーネットワークなどで収集し、サイバー空間で定量的に分析すること」を表わします。またデジタルツインとスマートシティは対とされ、「デジタルツイン(サイバー空間)が運用されている街(現実世界)」がスマートシティ――とみなされようとしていました。ところがこの動きは、オンラインでの活動を主とすることを要求するコロナ禍によって、急加速・急激な進化を経験することとなりました。 今後、デジタルツインは「都市内・都市間での広域連携を実現するテクノロジーフレームワーク」として、インターネットと同様に「スケーラブルであり世界標準であること」が必須となっていくでしょう。そのためには、「共通プロトコルの定義・制定」と「API (Application Programming Interface)の公開・連携」が必須となってきます。また、サイバー空間で定量的に分析した結果を現実世界にフィードバックするためには、その「価値判断基準となる標準的なKPI (Key Performance Indicator)」も必要となります。 本セッションでは、「デジタルツイン(デジタルの双子)」の構築に向けた研究開発・実証実験システム、さらにそのビジネス戦略の先行事例を紹介するとともに、その社会実装のシナリオを議論・展望します。 <要旨> ・ポリシー・ガイドライン・など地方自治体が取り入れるべき解決策。 ・ディスラプト(破壊)すべき既存ビジネスとは。 ・各都市が互換性を持つように陣頭指揮を取るプレイヤーとは。 ・API(Application Programming Interface)を公開する上での課題とは。 ・先導的実証実験システムの事例紹介。