車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

自動車の販売後に、OTA(Over The Air)によってソフトを追加・更新する「ソフトウエア・ディファインド・ビークル(SDV:Software Defined Vehicle)」の時代が幕を開けました。これまで米Tesla(テスラ)が先行していた分野ですが、それがいよいよ自動車業界全体に広がります。 そのカギを握るのが、新世代の車載ネットワーク技術「車載Ethernet」です。同技術は従来の車載LANに比べて高速大容量で、かつIT技術と親和性が高いことから、ソフト定義のクルマの電気電子(E/E)アーキテクチャーの中核を担います。次世代のクルマは高性能のプロセッサーやAIソフトなど、IT系の技術を多用します。それらを活用する神経網が車載Ethernetです。 2013年のBMWを皮切りに、イギリスJaguarやドイツVolkswagenといった欧州勢が相次ぎ採用。その流れは止まることなく日本に及び、例えば日産自動車が2019年に「スカイライン」で採用しました。そして、業界最大手のトヨタ自動車が、ついに採用を決め、いよいよ業界標準になりつつあります。 加えて、自動車業界の水平分業化が一気に加速。Apple(アップル)やソニーといった大手IT企業が自動車事業に参戦できる土壌が整いつつあります。そうしたIT企業は、IT業界で一般的なEthernetによる車載ネットワークを望むでしょう。すなわち、旧来の自動車メーカーから新規参入の企業まで、今後の自動車には車載Ethernetが不可欠になります。 本イベントでは、この車載Ethernetを中心に、次世代の車載ネットワークの動向や車載Ethernetが自動車に与える影響などについて、大手自動車メーカーや車載部品メーカーをはじめ、国内外から第一線で活躍する講師を招聘して講演していただきます。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • 管理職

野村拓望

JASPAR 次世代高速LAN WG 副主査

JASPARによるQA

講演者の登壇内容は、下部の「登壇イベントはこちら」からご覧ください。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • 管理職

小谷安弘

デンソー 電子PFハードウェア開発部 車載ネットワーク開発室 開発1課 担当係長

将来アーキテクチャに対応するデンソーの車載Ethernet技術

近年、自動車は安全性向上、利便性向上のためADAS(先進運転支援システム)やコネクテッドなどの技術開発が加速しています。それに伴い我々が設計する将来アーキテクチャも車両電子システムの高度化に対応すべく、バックボーン含めEthernetの適用範囲が広がっており、Ethernetは非常に重要な役割を果たす通信と考えています。 本講演では、将来アーキテクチャに対応する車載Ethernet開発の取り組みをご紹介します。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 海外講演者
  • 民間企業
  • 管理職

JohnSimon

Intrepid Control Systems 車載イーサネット製品マネージャー

車載Ethernet ECUの並列テストおよびプログラミングに関連する課題と解決策

車載Ethernet ECUをテストする時に発生する様々な課題、特にIP/MACアドレスの競合や下位プロトコルで発生する衝突に対して、どのように対処すればよいでしょうか? MACスプーフィング、ネットワークアドレス変換、VLANやその他の管理されたスイッチリソースの創造的な使用に関するアイデアを組み合わせて解決するアイデアを提供します。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 海外講演者
  • 民間企業
  • 教授

Mr.StefanBrunner

Continental Automotive System Architect

高集積デバイスにおける車内通信の役割

自動車のアーキテクチャーは日々進化し続けています。その進化は、自動車に搭載されるデバイスにも直接影響を与えています。空間、エネルギー、熱放射を低減することは、コスト削減だけでなく、次のデバイスを実現していく上でも不可欠なことです。新しいデバイスを実現する可能性の一つに、高度に統合されたコンポーネントの使用が上げられますが、車載通信が重要な影響を与えるため、いくつかの課題が発生します。 本講演では、これらの課題を取り上げ、車載通信を統合するために満たさなければならない要件の概要を説明します。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • 管理職

竹本順一

ベクター・ジャパン 開発ツール部 マネージャー

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

自動車の販売後に、OTA(Over The Air)によってソフトを追加・更新する「ソフトウエア・ディファインド・ビークル(SDV:Software Defined Vehicle)」の時代が幕を開けました。これまで米Tesla(テスラ)が先行していた分野ですが、それがいよいよ自動車業界全体に広がります。 そのカギを握るのが、新世代の車載ネットワーク技術「車載Ethernet」です。同技術は従来の車載LANに比べて高速大容量で、かつIT技術と親和性が高いことから、ソフト定義のクルマの電気電子(E/E)アーキテクチャーの中核を担います。次世代のクルマは高性能のプロセッサーやAIソフトなど、IT系の技術を多用します。それらを活用する神経網が車載Ethernetです。 2013年のBMWを皮切りに、イギリスJaguarやドイツVolkswagenといった欧州勢が相次ぎ採用。その流れは止まることなく日本に及び、例えば日産自動車が2019年に「スカイライン」で採用しました。そして、業界最大手のトヨタ自動車が、ついに採用を決め、いよいよ業界標準になりつつあります。 加えて、自動車業界の水平分業化が一気に加速。Apple(アップル)やソニーといった大手IT企業が自動車事業に参戦できる土壌が整いつつあります。そうしたIT企業は、IT業界で一般的なEthernetによる車載ネットワークを望むでしょう。すなわち、旧来の自動車メーカーから新規参入の企業まで、今後の自動車には車載Ethernetが不可欠になります。 本イベントでは、この車載Ethernetを中心に、次世代の車載ネットワークの動向や車載Ethernetが自動車に与える影響などについて、大手自動車メーカーや車載部品メーカーをはじめ、国内外から第一線で活躍する講師を招聘して講演していただきます。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • 管理職

後藤英樹

JASPAR 次世代高速LAN WG 主査

JASPARによるQA

講演者の登壇内容は、下部の「登壇イベントはこちら」からご覧ください。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 海外講演者
  • 民間企業
  • その他職名

Mr.YuchuanLiu

Spirent Communications Senior Support Engineer

CANバス通信で拡張されたTC8ベースの車載イーサネットテストの自動化手法

車載イーサネットは、高性能、効率性、セキュリティの向上により車載ネットワークのバックボーンにとしてOEMの有力な選択肢として浮上しています。CAN-FDやCAN-XLを含むCANバスは、近い将来の自動車において付属品として残り続けるでしょう。 本セミナーでは、CANバス通信で拡張されたオープンアライアンスのTC8規格に基づく自動テスト実行の課題とCANインタフェースとイーサネット通信を介した並列キープアライブでテストセットアップを簡素化する方法について説明します。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 海外講演者
  • 民間企業
  • その他職名

Dr.KirstenMatheus

BMW In-vehicle networking Networking Technologies/Senior Expert

高速センサーとディスプレイの通信 EthernetかSerDesか?

最新の車載Ethernet仕様であるIEEE 802.3chでは、EthernetがサポートするデータレートがSerDesのデータレートに追いついてきています。 本講演では、次世代を見据えた高速センサーとディスプレイのリンクを選択をする際に考慮すべき様々な側面を探ります。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • 管理職

野村拓望

JASPAR 次世代高速LAN WG副主査(本田技研工業)

車載イーサネットの技術概要と適用事例

本講演では、これから車載Ethernetに携わる方を主な対象とし、明確な定義のない車載Ethernetの特徴を、CANなどレガシーの車載通信技術や民生のEthernetとの対比を通じて明らかにします。 また、車載Ethernetの歴史をひも解きつつ、導入初期の基礎的な適用事例紹介から、いずれ来るソフト定義時代の適用先を展望します。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 海外講演者
  • 民間企業
  • 管理職

ErickParra

Technica Engineering Business Development Business Development Director

車載Ethernetテスト、これまでの10年間と将来: 進化するEthernetの戦略と概念、そしてテストソリューションを考える

車載Ethernetはこの過去数年の間に自動車業界全体で受け入れられてきた新しい技術です。2013年に車載カメラシステムのサラウンドビューシリーズの生産が行われて以来、車載Ethernetは現在、ADAS、インフォテインメント、テレマティクス、車体など複数の領域で、様々なアーキテクチャタイプのバックボーンとして使用されています。それゆえに要件は非常に厳しく多岐にわたります。システムテストは、新しいテクノロジーの採用に比例して進化し続けており、それはケーブル・コネクタの考慮事項から複数の新しいプロトコルにまで及びます。 これらを踏まえ、本スピーチではオープンソースや標準化されている規格を考える上での重要な概念、テスト戦略、そしてソリューションについてお話しします。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • 管理職

後藤英樹

JASPAR 次世代高速LAN WG 主査 (トヨタ自動車)

JASPAR次世代高速LAN WGの活動状況と新たな取組み

JASPAR(Japan Automotive Software Platform and Architecture)次世代高速LAN WGでは、Ethernetの車載化に向けた要素技術開発とその標準化を推進しています。本講演では、JASPARが提案するEthernet TSN Automotive Profileや、マルチギガEthernetなど、最新のWG活動内容と業界動向について紹介するとともに、新たな取組みであるSDN(Software Defined Network)についても触れます。

車載Ethernet2021 ソフト定義時代のクルマ作り Ethernetが車載電子システムを変える

2021/07/07 〜 2021/07/07
  • 海外講演者
  • 民間企業
  • 管理職

Mr.RazvanPetre

Spirent Communications Product Manager TSN

L4/L5自動運転の安全要件を満たすための802.1CB活用手法

ネットワークの冗長化は、コンポーネント障害時にシステムを機能し続けることが可能です。冗長化はクリティカルなコンポーネントや機能を二重化することで実現します。 シームレス冗長化は障害時のダウンタイムをゼロにする特別な冗長化です。 シームレス冗長化を使うことで、クリティカルなアプリケーションは何事も起きていないかのように、障害発生時も機能し続けることが可能です。 新たなADAS機能とハイレベルの自動運転(L4/L5)はシームレス冗長化を利用することで安全規制を満たすことができます。 TSNツールボックスはシームレス冗長化を実現するための最適なツールです。 IEEE802.1CBはクリティカルなデータストリームだけを2つ以上の複数のパスに複製されるようネットワーク設定するための柔軟なメカニズムを提供しています。 このセミナーでは、IEEE 802.1CBがもたらす利点、車載ネットワークでの802.1CBの最善な使用方法、およびCBベースのシステムで冗長性をテストする際の注意すべき重要なポイントについて説明します。