加藤巧

江崎グリコ株式会社 執行役員

1992年 P&Gにて、ブランドマーケティング、消費者インサイトに従事 2011年 江崎グリコにて、マーケティング企画、消費者インサイトに従事 2017年 上海江崎グリコにて中国事業責任者

Ne Plus U 2021 (ネプラス・ユー 2021)

2021/10/07 〜 2021/10/08
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • 役員

加藤巧

江崎グリコ株式会社 執行役員

ソーシャルリスニングによる消費者インサイト発見の最前線

このセッションでは、"苦労の多いわりには得るものが少ない"と思われがちな「仮説の探索によるアイデア開発」をテーマとします。 まず、仮説を立てる上で必要な消費者/ユーザー理解の手段には、2つのアプローチがあります。 こちらから「質問するAsking(アスキング)」と、「耳を傾けるListening(リスニング)」です。 アスキングはインタビューやアンケートなどの方法で「構造化されたデータ」が収集できますが、こちらが「聞いたこと」以外のことはわかりません。 リスニングの手法のひとつに、SNSの投稿を分析するソーシャルリスニングがあります。 SNSの投稿データは「非構造データ」で扱いが難しいのですが、「想定しない発見」も得られます。 さらに、ソーシャルリスニングの活用目的は、「仮説の検証」と「仮説の探索」に分けられます。 仮説の検証では、自社/競合商品の評価把握やプロモーション/PRの効果検証など「結果の把握」が可能です。 一方、仮説の探索からは、新たに提供すべき価値や商品/プロモーション施策のアイデアを導き出す「アイデア開発」が可能となります。 「仮説の検証による結果の把握」より「仮説の探索によるアイデア開発」の方が難易度は高いですが、成果に対するインパクトは大きくなります。 トップマーケターが膨大なSNSの投稿データから、どのように意味のある発見を導き出しているのか、成功事例を交えてその最前線に迫ります。