加藤芳明

Telestream Japan(同) セールス・エンジニア

1982年 Sony/Tektronix入社、製造部でテレビジョン信号測定機器の出荷検査と校正業務に従事 情報機器営業部に異動、コンピュータ・グラフィックス端末と周辺機器の技術サポート業務を担当 計測機器営業部に異動、MPEGアナライザなどデジタルテレビジョン製品の技術サポート業務に従事 2019年 Tektronixビデオ計測事業のTelestream社への移行に伴い、Telestream社に転籍 現在、PTPグランドマスタや波形モニタなどIP Live production関連製品の技術サポート業務を担当

Interop Tokyo カンファレンス 2022

2022/06/15 〜 2022/06/17
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • その他職名

加藤芳明

Telestream Japan(同) セールス・エンジニア

ライブ映像プロダクションのIP化 ~SMPTE2110と超高精度メディア同期~

本セッションでは、ライブ映像プロダクションのIP化について、IP映像伝送の最新規格『SMPTE2110』を中心に紹介します。 高精度の時刻同期、位相同期、周波数同期は、エンターテイメントのほかさまざまなインフラにおいて重要な機能として存在しています。今回紹介する映像技術はもとより、金融(高速高頻度取引)、電力管理のネットワーク、産業用ネットワーク、さらには今後の「Beyond 5G」下での広帯域モバイル通信環境など、活用の契機は将来にわたって無限大です。そのためのネットワークの構築において鍵となるのは、リアルタイム性、つまり低遅延性の確保と、同期です。 とくにSMPTE2110の難しさの1つに、その同期の扱いがあります。同期のためにはPTPを活用する必要があり、PTPの運用――サブマイクロ秒オーダーの時刻同期の実現――には、とある勘所があります。 日本でも徐々に活用が始まってきているSMPTE2110について、こうした概要を紹介するとともに、実際の運用環境では不可欠な「冗長化の構成法」や「マルチキャストの活用法」についても説明します。さらにはトラブル事例も共有することで、聴講者のみなさんが今後構築をめざす際の実践的なノウハウを提供します。