吉富愛望アビガイル

多摩大学ルール形成戦略研究所 細胞農業研究会 事務局広報委員長

欧州系投資銀行のクロスボーダーM&Aアドバイザリー部門でアナリストに従事。その傍ら、新興産業及び日本のソフトパワーの育成や食料自給率向上などの安全保障の観点から、動物の細胞を培養して作った肉「培養肉」及びその生産技術である細胞農業の市場を国内に形成するため、産官学政からなる細胞農業研究会(兼農林水産省フードテック官民協議会の細胞農業ワーキングチーム)の事務局広報委員長を務める。2020年にはForbesの「30 UNDER 30 JAPAN(世界を変える30歳未満30人の日本人)」に選出。

2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~

2021/10/08 〜 2021/10/08
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吉富愛望アビガイル

多摩大学ルール形成戦略研究所 細胞農業研究会 事務局広報委員長

経済安全保障から平和を考える

いま日本では、新型コロナウイルスの蔓延の初期段階において、生産の多くを他国に依存していたマスクや、重要な医療機器の確保に支障があったことから、感染症に関連する必要物品のサプライチェーンの見直しが進んでいる。また5Gや次世代移動体通信網等の研究・開発、半導体を含む機微な電子機器のうち、軍事転用可能な物品の生産・研究を国内回帰したり、自由で民主的な国々の間での連携を強化しようという調整も急速に進んでいる。その中で、日本の最大の貿易相手国である中国との関係のあり方については様々な議論を呼んでいる。経済安全保障は、国家安全保障の延長としての議論であり、安全保障上、国と国との経済関係をどのように整理すべきかについては、極めて繊細かつ慎重な議論が求められる。民主的で自由なビジネスを行うには、「平和」を前提とすることから、この点は避けて通れない議論でもある。一方、すでに経済的な相互依存の進んだ関係については、国だけでなく、それぞれの国民一人ひとり、そして企業等のビジネスプレイヤーの選択と行動も大きな意味を持つ。「平和」を保ちながら、双方が経済的に裨益する関係を維持・発展させる方策について、率直に議論したい。