宮野公樹

京都大学学際融合教育研究推進センター 准教授

京都大学学際融合教育研究推進センター准教授。 学問論、大学論、(かつては金属組織学、ナノテクノロジー)。総長学事補佐、文部科学省学術調査官の業務経験も。国際高等研究所客員研究員も兼任する他、 2021年5月一般社団法人STEAM Associationを設立し代表理事に。日本イノベーション学会理事。 2008年日本金属学会論文賞等の学術系の他、2019年内閣府主催第一回日本イノベーション大賞の受賞も。 前著「学問からの手紙—時代に流されない思考—」(小学館)は2019年京大生協にて一般書売上第一位。2021年2月発刊の近著「問いの立て方」(ちくま新書)。

キリロムグローバルフォーラム2022

2022/04/29 〜 2022/05/05
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宮野公樹

京都大学学際融合教育研究推進センター 准教授

ライフシフト時代のリカレント教育

キャリアチェンジが特別なことでなくなるのが、ライフシフトの一つの側面であるとすると、まさにそれを体現しているような、お三方の登壇。 「自分は決して典型でも代表でもない」と謙遜しつつも、産・官・学、それぞれの立場から思いの丈を語ります。「今までのキャリア、よく捨てられましたね」「越境したくてできる人は一体何が違うのか?」を話題に、社会に実際に大きな影響を与え続けている登壇者が、これまでに経験した大きなキャリアチェンジでの思いのコアを探ります。 そして、「社会がどのように変わるべきか」「どのような事業を提供するべきか」という課題に対しては、その結論を安直に求めることへの警笛と、その時に忘れてはならない「いま、ここ、私」という感覚とともに、問い続けることの重要性が改めて提示されます。行動することと考えることの関係性についても、大きな示唆が与えられ、挑戦してきた者のみが知る納得感が大きく共有される味わい深いセッション。 事業のあり方について、一般論に終始することの危うさを、どこかに抱き続けている人にお勧めします。