山田啓二氏
京都産業大学 法学部法政策学科教授 兼 理事
ハイブリッドワークライフ協会 理事長
前・京都府知事
元・全国知事会長
兵庫県出身。自治省(現総務省)を経て、2002年、48歳の若さで京都府知事に当選(4期16年)。また、2011年から全国知事会会長(4期7年)も務める。 2018年春より京都産業大学 学長特別補佐、法学部法政策学科教授に就任。2021年4月より理事も兼務。16年間の知事経験を活かし、若い世代の人材育成や地域社会への貢献に努めている。また、テレビ・ラジオ番組のコメンテーター・パーソナリティとしても活躍中。
生産性を高めるハイブリッドワークの実践 2023 冬
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山田啓二 氏
京都産業大学 法学部法政策学科教授 兼 理事
ハイブリッドワークライフ協会 理事長
前・京都府知事
元・全国知事会長
少子・高齢化時代の切り札はハイブリッドな生き方、働き方改革
日本社会は、少子高齢化によって大きな変化を遂げようとしている。単にこの国が数百年後になくなると言うだけではなく、ここ数十年で多くのパラダイムシフトが起きる。人口減少は、過疎・高齢化を招くだけではなく、地域においては医療・福祉の機能不全、コミュニティの崩壊など孤立社会の進展を招き、働き方においても教育の機能不全と相まって終身雇用からジョブ型への変化による不安の増大、IT化に対するミスマッチングによる労働力のアンバランスを生みだしている。
こうした時代を乗り切るためには、悲惨な未来像ではなく希望ある未来像を描く事が必要であり、そのためには生き方、働き方を大きく変える必要がある。人口減少時代こそ、より人は能力を発揮して、多様で多彩な生き方をおくれる可能性がある。仕事に地域に縛り付けられることのない、自由な生き方がその実現への鍵になる。それを阻むものは、高度成長時代の硬直化した価値観と制度であり、それをいかに乗り越えるかについてMaaSやメタベースなどDXが現実をどう変えていくのか、地域行政の現実の変化を踏まえながら示していきたい。