星まり

R Jewels Japan株式会社 代表取締役

ジュエリーブランド R ethical(アール・エシカル)代表。国際 NGO Alliance for Responsible Mining (公正な採掘のための連盟)から⽇本初となる認証を受け、フェアマインド認証ゴールドから⽣まれるジュエリーを展開。エシカルなダイヤモンドを使った結婚・婚約指輪も提供する。WWF Japan、クリステル財団など国際 NGO、⾮営利団体とのコラボレーションに注⼒。地球への敬意を込めた「希望のかけら」となるジュエリーを丁寧にお届けする。 慶應義塾⼤学⽂学部卒業、⽶国ニューヨーク⼤学修⼠取得。邦銀にて運⽤商品開発、スイスプライベートバンクにて資産運⽤、フィランソロピーサービスの経験を経て、2012 年より現職。ニューヨーク在住。

2021世界平和経済人会議ひろしま 東京セッション 分断を癒し、乗り越える行動とは ~対話、共感、ソフトパワーによる平和への貢献が変える経済、社会、そして世界~

2021/10/08 〜 2021/10/08
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • 社長

星まり

R Jewels Japan株式会社 代表取締役

紛争とサプライチェーン ~公正な取引を踏まえて~

途上国を中心に起こる紛争と、私たちの日常生活で購入する物品は意外なところで繋がっているケースがある。たとえば貴金属・宝石は、紛争の片方の勢力の資金源になったり、それが子どもの労働により掘り出されている場合がある。また紛争には繋がらずとも、途上国においてはコーヒーなどの嗜好品や農作物が異常に安い労働力により生産され、それらの輸入品を日本で購入した場合、途上国の農業者にフェアな賃金が支払われず、大きな中間搾取が行われていることがある。輸入品をただ単に「少しでも安く」、「便利だから」という理由のみで購入することが、実は地球的規模では紛争を助長したり、生産国の住民を搾取する結果になることは多い。世界は物とお金で繋がっており、この点で、サプライチェーンは「平和」とも繋がっているのである。したがって、いわゆるエシカル・フェアトレードを先進国の日本で推進することは、途上国の平和構築に大きな影響を及ぼすことになる。この観点から、エシカル・フェアトレードを私たちの身近な日常に溶け込ませるために私たちには何ができるか。消費者としての個人と、供給者としての企業それぞれの立場から議論したい。