砂川雅彦

ソフトバンク(株) サービス企画技術本部 グローバル通信事業統括部 担当部長

ソフトバンク株式会社にて、衛星を利用したセルラーバックホール、ディザスターリカバリーソリューションに関する新技術の調査・開発、及び衛星電話事業を含む各種衛星事業の推進を担当。特に日米において衛星セルラーバックホールの高速化プロジェクトを推進した。 その後、2016年よりワンウェブプロジェクトに参加。ソフトバンクの技術チームとして本プロジェクト推進に関わる。 現部署に就く前は、1995-2010年まで国際通信事業のネットワークオペレーション(国際電話、国際ネットワーク、国際データサービス)に従事。 東京理科大学大学院理工学研究科修了。 

Interop Tokyo カンファレンス 2022

2022/06/15 〜 2022/06/17
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • 管理職

砂川雅彦

ソフトバンク(株) サービス企画技術本部 グローバル通信事業統括部 担当部長

Beyond 5G:宇宙へ飛び出すインターネット

宇宙産業は、多額のコストがかかることから、これまでは政府と一部の事業者によって国策として進められてきました。しかし近年では、民間への開放・技術革新・ベンチャーの参入などに伴い、大きな変革期を迎えています。 実際、世界の宇宙ビジネス全体の市場は、2020年の40兆円規模から、2040年には約3倍の115兆円規模に成長するとの予測もあり(Morgan Stanley)、新たな産業分野として、さまざまなプレイヤーの参入により活況を呈しています。ネットワークの領域においても、通信サービスや地球観測サービスの提供がいままさに広がりつつあります。さらに今後のBeyond 5Gにむけては、“宇宙ネットワーク(衛星通信)ありき”での検討が進んでおり、エリアカバレッジの補完や地上設備のバックアップはもとより、ユースケースの創造などの役割が期待されています。宇宙は、インターネットにとっての新大陸とも呼べるでしょう。  本セッションではまず、経済産業省から「現在の宇宙産業の世界と日本の状況および政策」について概観します。ついで具体的なソリューションの例として、通信事業者から「非地上系ネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Network)構想」の概要とグローバル展開について、衛星事業者から「小型人工衛星」に関する現在の取組と将来像について、それぞれ説明します。そのうえで、「なぜ今、宇宙産業が盛り上がっているのか」「これから世界と競っていく上での課題は何か」について、官民それぞれの視点でパネルディスカッションを行います。