伊東寛氏
国立研究開発法人 情報通信研究機構
主席研究員
1980年3月、慶應義塾大学大学院修士課程修了。同年4月、陸上自衛隊入隊。その後、技術、情報及びシステム関係の部隊指揮官・幕僚等を歴任。陸自初のサイバー戦部隊であるシステム防護隊の初代隊長を務めた。2007年3月退官。2007年4月より株式会社シマンテック総合研究所主席アナリスト、次いで株式会社ラック ナショナルセキュリティ研究所所長等、約10年間、民間セキュリティ企業で勤務。2016年5月、経済産業省大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官に就任。2018年5月退職。2018年7月から2020年6月までファイア・アイ 株式会社最高技術責任者を務める。2020年10月より国立研究開発法人情報通信研究機構主席研究員。そのほかの職務・肩書として文部科学省最高情報セキュリティアドバイザー、情報通信推進機構(IPA) COE技術アドバイザリーボードメンバー、千歳科学技術大学客員教授、サイバー法制学会理事など主な著書に『「第5の戦場」サイバー戦の脅威』『サイバーインテリジェンス』『サイバー戦争論』『サイバー犯罪から身を守る30の知恵』などがある
Macnica techNowledge Days 2022
- 国内講演者
- 教育・研究機関
- 専門職
伊東寛 氏
国立研究開発法人 情報通信研究機構
主席研究員
アフターコロナ時代におけるサイバーセキュリティ ~サプライチェーンリスクとライフサイクルセキュリティ~
ようやくコロナ禍も終息の兆しが見えてきましたが、コロナ禍により私たちの社会や仕事のやり方は変化してきています。これまでなかなか進まなかったテレワークの活用もその一つです。また一方で、今後、B5Gと呼ばれる新しい仕組みと技術が社会に浸透し、それに伴い情報通信デバイスの数も爆発的に増えていくことでしょう。このような状況からアフターコロナ時代もサイバーセキュリティ上のリスクは増えるばかりです。本講演では、このような状況を受け、アフターコロナ時代における各種のリスクと、それに対する対策のニーズなどについてお話します。
Security Online Day 2023 春の陣
- 国内講演者
- 教育・研究機関
- ディスカッション
- その他職名
伊東寛 氏
情報通信研究機構(NICT)
主席研究員
【小泉悠×伊東寛が徹底討論】国家主体の脅威は民間企業に──サプライチェーンセキュリティへの脅威、日本はウクライナの教訓をどう活かすか
2022年、ロシアによるウクライナへのサイバー攻撃は軍隊だけでなく、その国の民間企業やインフラまでもが標的になることを、改めて私たちに痛感させました。日本政府も、経済安全保障推進法や安全保障関連3文書などでサイバー防衛やサプライチェーンの重要性を説く中、今後日本のサイバー環境はどうなっていくのか。また、そうした状況下でセキュリティ担当者やIT従事者をはじめ、経営層やビジネス部門がどのような対応をとればよいのか。
そこで本セッションでは、ロシアによるウクライナへのサイバー攻撃と軍事侵攻をフックに日本でも考えられるサイバー戦の様相について考察。ウクライナでの事例から日本は何を学び、実践していくべきなのか。専門家たちが徹底討論します!
Cybereason Security Leaders Conference 2023春 トップランナーと考えるこれからのサイバーセキュリティ
- 国内講演者
- 教育・研究機関
- 専門職
伊東寛 氏
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
主席研究員
戦いの歴史から学ぶ これからのサイバーセキュリティ Part 3 〜サプライチェーンリスクを中心として〜
最近のサイバー攻撃は、その手段が高度化していると言われる一方、多数の攻撃の中には、そのレベルの低いものもあり、多様化してきているというのが実態であろう。それらの中で、中堅中小企業を踏み台にした上位企業や組織への攻撃、例えば某医療機関への攻撃事例や大手自動車会社関連の攻撃事例が著名である、いわゆるサプライチェーン攻撃のリスクが高まっている。今後は、取引先企業からセキュリティ強化のリクエストが出されるようになるなど、各企業のサプライチェーンリスクに関する対策も待ったなしであろう。
しかし、サプライチェーンリスクと言っても実は人によりその解釈が異なり、その理解がやや迷走している感がないとは言えない。
本講演では、サプライチェーンリスクに関する軍事的なエピソードを切り口とし、サプライチェーンリスクを今一度、整理し、現在のサイバーセキュリティ上のサプライチェーンリスクについて、大企業、中堅中小企業の方々が、その認識をさらに高めて頂くためのお話をしたいと思います。