味岡桂三氏
株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ
取締役会長
1957年生、大阪府出身。 1981年大阪大学法学部卒、日本銀行入行。大分、金沢各支店長、金融機構局参事役、上席考査役などを歴任。 2011年東京都民銀行入行。執行役員日本橋支店長、本部役員を経て、2016年4月東京TY(現東京きらぼし)フィナンシャルグループ社長、2020年6月現職。
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味岡桂三 氏
株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ
取締役会長
金融機関のビジネスモデルの転換と企業カルチャー
人口減少、超低金利の長期継続、デジタル化の加速という環境変化に晒されていた我が国の金融機関は、新型ウイルス感染症拡大に伴い取引先企業の資金繰り支援等で金融仲介業としての社会的役割は果たしているものの、来店客数の減少、資金運用利ザヤの更なる減少、デジタル化の一層の加速といった事態に対して、預貸中心のプロダクトアウト型ビジネスモデルから、取引先企業の事業承継、生産性向上等を含めたマーケットイン型のそれへの転換をこれまで以上のスピード感をもって進める必要に迫られています。そうした転換には金融機関に脈々と息づく企業カルチュアを大幅に変更しなければなりません。
このセッションでは、トラディショナルな銀行としては多様なビジネスモデルを擁し現在DXを進めている信託銀行の経営者と、経営統合を成功させデジタルバンクへの試みも始めた地銀経営者とをお招きし、現在の難局をどう乗り越えDXを進め、ビジネスモデルの転換や新たな企業カルチュアを形成しようとしているのかについて議論して頂き、今後の金融機関のこうした取組みへの参考に供したいと思います。