塚田有那氏
編集者 / キュレーター
一般社団法人Whole Universe代表理事。編集者、キュレーター。世界のアートサイエンスを伝えるメディア「Bound Baw」編集長。2010年、サイエンスと異分野をつなぐプロジェクト「SYNAPSE」を若手研究者と共に始動。2016年より、JST/RISTEX「人と情報のエコシステム(HITE)」のメディア戦略を担当。2021年、岩手県遠野市の民俗文化をめぐるカルチャーツアー「遠野巡灯籠木(トオノメグリトロゲ)」を主催。近著に『RE-END 死から問うテクノロジーと社会』『ART SCIENCE is. アートサイエンスが導く世界の変容』(共にビー・エヌ・エヌ)、共著に『情報環世界 - 身体とAIの間であそぶガイドブック』(NTT出版)、編集書籍に長谷川愛『20XX年の革命家になるには-スペキュラティヴ・デザインの授業』(ビー・エヌ・エヌ)がある。
INNOVATIVE CITY FORUM 2021
- 国内講演者
- 他所属
- その他職名
塚田有那 氏
編集者 / キュレーター
観光新時代に必要なこと~ハピネス・民俗学・テックで編みなおす新たな物語とは~
2019年に3,188万人と過去最高数の訪日外国人旅行者が訪れた日本は、活況なインバウンドに支えられる観光立国への道を辿りつつありました。一方、急速な成長によりキャパシティを超える観光客が押し寄せ、観光地とツーリストとの間に様々な弊害を引き起こす、いわゆるオーバーツーリズムが問題視されてきました。コロナ禍で人流の途絶えたこの機会に、観光地が地域の生活空間で成り立っているという当たり前を再認識し、「観光」という行為そのものを改めて定義する必要があるのではないでしょうか?
昨今、住民自身が幸せに暮らす地域や、地域の歴史・風土に対する住民自身による「セルフリスペクト」のある地域を訪れたいという旅行マインドが賑わいを見せています。一方的に消費されるばかりでない観光地のあり方とは何なのか?本セッションでは、「地域と観光客の共生のあり方」をハピネス、民俗学、そしてテクノロジーの観点から議論し、「観光新時代に必要なこと」を考えます。
INNOVATIVE CITY FORUM 2021
- 国内講演者
- 他所属
- ディスカッション
- その他職名
塚田有那 氏
編集者 / キュレーター
観光の未来像 ~体験価値と消費の新たな関係~
AR・VRなど仮想現実が現実空間に重ね合わさることで空間の意味は変質しつつあります。感染症拡大の抑制のために制限された人流は、分散化することで新たな観光の形を生み出すのでしょうか。労働の対極としての余暇・娯楽であった観光の在り方は、産業構造の変容によりその定義は曖昧になり、さらにはコロナ禍がもたらしたリモーワークやワーケーションといった新たなライフスタイルのもとで変質してきました。本セッションでは、仮想とリアル、労働と余暇、密集から分散という避けがたいダイナミズムにより、これまで体験価値として消費されてきた観光のあり方がどう変わるのかを考えます。