政井竜太氏
(株)竹中工務店
情報エンジニアリング本部
本部長
1993年 神戸大学大学院 工学研究科 電子工学専攻 修士課程修了 同年 (株)竹中工務店 入社。オフィスビルや工場、複合施設等の設備設計を担当。 2000年 データ通信専門会社に出向。国内外データセンター(DC)の計画・構築・開業に従事。 2002年に帰任後、システム移転コンサルやICT活用による建物機能の高度化、DCの商品開発・技術営業等を担当。 2013年 情報エンジニアリング本部に配属。建物OSやBAセキュリティ、人流ソリューションの開発・普及を推進。 2019年より現職。都市OSとの連携、BIM ✕ デジタルツイン活用、行動変容につながる新しいまちづくりを目指す。
Interop Tokyo カンファレンス 2021
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政井竜太 氏
(株)竹中工務店
情報エンジニアリング本部
本部長
デジタルツイン型スーパーシティーへの挑戦 ~With/Afterコロナ社会への劇的進化の急加速~
コロナ禍が発生する前の2019年頃、スマートシティを実現する基盤(プラットフォーム)として、「デジタルツイン(デジタルの双子)」というキーワードが世界的に多用されるようになっていました。デジタルツインは「CPS (Cyber Physical System)」とほぼ同義で用いられることが多く、「現実世界の多様なデータをセンサーネットワークなどで収集し、サイバー空間で定量的に分析すること」を表わします。またデジタルツインとスマートシティは対とされ、「デジタルツイン(サイバー空間)が運用されている街(現実世界)」がスマートシティ――とみなされようとしていました。ところがこの動きは、オンラインでの活動を主とすることを要求するコロナ禍によって、急加速・急激な進化を経験することとなりました。
今後、デジタルツインは「都市内・都市間での広域連携を実現するテクノロジーフレームワーク」として、インターネットと同様に「スケーラブルであり世界標準であること」が必須となっていくでしょう。そのためには、「共通プロトコルの定義・制定」と「API (Application Programming Interface)の公開・連携」が必須となってきます。また、サイバー空間で定量的に分析した結果を現実世界にフィードバックするためには、その「価値判断基準となる標準的なKPI (Key Performance Indicator)」も必要となります。
本セッションでは、「デジタルツイン(デジタルの双子)」の構築に向けた研究開発・実証実験システム、さらにそのビジネス戦略の先行事例を紹介するとともに、その社会実装のシナリオを議論・展望します。
<要旨>
・ポリシー・ガイドライン・など地方自治体が取り入れるべき解決策。
・ディスラプト(破壊)すべき既存ビジネスとは。
・各都市が互換性を持つように陣頭指揮を取るプレイヤーとは。
・API(Application Programming Interface)を公開する上での課題とは。
・先導的実証実験システムの事例紹介。