西野文貴

林学博士/グリーンエルム

1987年大分県生まれ。東京農業大学卒業後、同大学院で林学を専攻し博士号を取得。父親が日本における森づくりの第一人者である、横浜国立大学名誉教授である宮脇昭氏のもとで助手をしていたことから、苗木生産会社を設立し森づくりに携わる。その影響から幼少の頃から植物に親しむ。2013年、宮脇氏と細川護煕元首相が設立した「一般財団法人 瓦礫を活かす森の長城プロジェクト(現:公益財団法人 鎮守の森のプロジェクト)」に技術部会員として植生調査から現場での植樹指導を行う。東日本大震災の復興支援として、宮城・岩沼市での10万本以上の植樹プロジェクトをはじめ、これまで数多くの植生調査を経験。日本だけでなく、ヨルダン、インド、フランスなどの海外でも森づくりのプランニングと植物生産を手がけるほか、環境教育にも注力。

CHANGE to HOPE 2022

2022/10/24 〜 2022/10/25
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西野文貴

林学博士/グリーンエルム

気候危機と森のつくりかた

SDGsが叫ばれ、G20でも温暖化による気候危機が議論されていますが、その取り組みはエコ商品など引き算の発想が中心です。そこには同時に、「森をつくる」という足し算的発想が必要でしょう。 もっとも、森ができるまでには300年という長い年月がかかり、資本主義的な発想では限界がありそうです。 そうした中、台風災害で消えた広葉樹の森の復活計画が、日本三大修験道の聖地・英彦山でスタート。登山アプリを展開する福岡のスタートアップ「YAMAP」代表の春山慶彦氏と、鎮守の森づくりの第一人者・林学博士の西野文貴氏がタッグを組み、森の完成を「30年」に短縮しようというクレイジーなプロジェクトです。 森林率世界2位を誇る日本ですが、私たちの森や自然への関心は決して高いとはいえません。そもそも森が地球上で果たしている役割とは。これからの地球を考えたい全ての日本人に送る、「日本の森」を深く理解するためのセッションです。