城倉弘樹

LINE(株) シニアソフトウェアエンジニア

Tier1通信事業者のR&D部門にて高速なソフトウェアルータの設計開発に従事したのち、2019年にLINEに入社。現在はプライベートクラウドのネットワークコンポーネント開発ユニットでリードを務めつつ、LINEのサービスに最適化したNATサービスや、SDNプラットフォームの基盤ソフトウェアなどを開発した。OSSにも比較的大規模な機能追加の貢献を行い、Segment Routingを中心にFRRouting, ExaBGPなどに貢献している。

Interop Tokyo カンファレンス 2022

2022/06/15 〜 2022/06/17
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • その他職名

城倉弘樹

LINE(株) シニアソフトウェアエンジニア

Segment Routing (2) : 商用デプロイメント

Segment Routing (SR) は多くの商用ベンダー製品やOSSでサポートされており、すでにコアネットワークやデータセンターネットワークなどの商用環境で利用されています。 初期のユースケースとしては「VPN」に焦点をあてて導入されることが多いですが、それに加えて「トラフィックエンジニアリング」や「Fast Re-Route (FRR)」など、さまざまな付加機能も利用可能です。このように、単一の技術でありながら、商用ネットワークの多くの要求を、既存技術と比べてより少ないプロトコルによって実現できます。SRは、今後の商用ネットワークの設計における標準的な選択肢の一つとなるでしょう。 このセッションでは、SRを実際に商用環境に導入し複数年運用した事例をいくつか紹介します。あらためてSRを導入した利点や現状の課題を整理し、今後のネットワーク設計に際しての知見となることを期待しています。

Interop Tokyo カンファレンス 2022

2022/06/15 〜 2022/06/17
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城倉弘樹

LINE(株) シニアソフトウェアエンジニア

Segment Routing (3) :標準化動向と実装状況

Segment Routing (SR) は、商用ベンダー製品やOSSなどを利用したデプロイメントがすでに多く存在しますが、現在も拡張・新規機能が提案/開発され続けています。それらは、「数年以上前から提案されていて、近年やっと相互接続試験の結果が増えつつある機能」や、「モバイルネットワークの大部分をフラット化・オープン化するための、SRv6モバイルユーザプレーン(MUP)」のようなものまで、さまざまです。 このセッションでは、SRv6モバイルユーザプレーンアーキテクチャの提案者や、実際にSRにまつわる新規技術の標準化や機能開発に関わるリードメンバーから、それぞれの分野におけるSRの最新情報を参加者のみなさまに紹介し、SRの将来像に関して議論します。