伊藤渉氏
(株)NTTドコモ
ネットワーク本部 インフラデザイン部
担当部長
株式会社NTTドコモ NW本部インフラデザイン部 担当部長 1997年NTT入社。 入社後に携わった国際海底ケーブルプロジェクトを振り出しに、高速広帯域バックボーンサービスの立ち上げに参画し、サービス仕様の策定からお客様へのシステム導入支援まで幅広く経験。 その後、グループ各社でネットワーク企画をベースにISP事業やNTTグループ横断的なネットワーク戦略策定に従事。 NTTコミュニケーションズにてインフラネットワーク設備のマネジメントを行うこととなった後、グループ再編によりチームとミッションが一体でNTTドコモへ移管。 2022年7月より現職。
Interop Tokyo カンファレンス 2023
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伊藤渉 氏
(株)NTTドコモ
ネットワーク本部 インフラデザイン部
担当部長
海底ケーブルを取り巻く環境
トンガの海底火山の爆発による損傷の影響で関心を呼んだ「海底ケーブル」。本セッションでは、日本を、あるいは世界を取り巻く海底ケーブルの置かれた環境について紹介します。
いまやGoogleやMeta Platforms(旧Facebook)などの巨大プラットフォーマーが海底ケーブルの敷設に直接乗り出し、“主役交代”とまで言われていますが、その意図は一体どういったものなのでしょう。そもそも、海底ケーブルの実際の施工はどのように行われ、また故障の際にはどのように修理しているのでしょう。海底ケーブルと陸上側の設備の接続はどうなっているのでしょう。「火山の噴火」や「漁船によるうっかり切断」といった自然災害・事故をはじめとする、海底ケーブルの運用上のさまざまなリスクにどう対処しているのでしょう。結果、私たちの日常生活と海底ケーブルとは、どのような関りを持っているのでしょう。
海底ケーブルシステムの全体像を具体的な事例とともに俯瞰しつつ、潜在するリスクとそれに対する考察を含め、現在の通信ビジネスの最前線に迫ります。またNTTグループにおける海底ケーブル構築戦略の一端を紹介します。
<要旨>
●海底ケーブルが一般にも注目されるようになったきっかけ「トンガ海底火山噴火」
●不測の事態を防ぐメンテナンスの在り方
●建設ラッシュが続く海底ケーブルの敷設計画
●今後の市場見通し
●混沌とする国際情勢の中の海底ケーブル
●私たちが望む姿