1993年3月同志社大卒、4月東京海上火災保険入社、情報産業部部長や関西営業第一部長を経て、23年4月には東京海上ディーアール株式会社代表取締役社長に就任し、多様化する企業のリスクに対し、保険に留まらない支援策を提供。24年4月より現職。
AIやテクノロジーの進化により、これからの企業に求められる戦い方は大きく変わります。そして、Z世代など若手社員の新しい価値観は、これまでのわたしたちの常識を大きく揺るがす可能性があります。「人間にしかできない仕事」とは何かを問われる時代において、これまでの「役に立つ」だけの価値観から脱却し、「意味がある」といった「なぜそこで働くのか」を再定義する必要があります。
製造業と現場の未来を切り拓く、挑戦と変革がもたらす「競争力向上」 DX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性は叫ばれて久しく、DXがもたらす変革は生産性の効率化や品質管理の向上に直結するものであり、「競争力向上」の源泉となるものです。しかし、「2024年版ものづくり白書」を振り返ってみると、DXが個別工程のカイゼンにとどまっていることからも、競争力向上(=稼ぐ力の向上)につながっていないため、DXによる製造機能の全体最適化を含め、グローバル規模での幅広いビジネス展開に適した「変革」や「仕組み化」が求められています。