小野寺民也

日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所 副所長 技術理事 理学博士

1988年東京大学大学院理学系研究科情報科学専門課程博士課程修了。理学博士。同年日本アイ・ビー・エム(株)入社。以来、同社東京基礎研究所にて、プログラミング言語、ミドルウェア、分散システム、AI基盤ソフトウェア等の研究開発に従事。最近ではとくに量子計算ソフトウェアスタックに興味をもつ。現在、同研究所副所長、同社技術理事。情報処理学会第41回(平成2年後期)全国大会学術奨励賞、同平成7年度山下記念研究賞、同平成16年度論文賞、同平成16年度業績賞、各受賞。量子ICTフォーラム 量子コンピュータ技術推進委員会副委員長。情報処理学会長期戦略担当理事、同量子ソフトウェア研究会幹事、同シニア会員、米国計算機学会Distinguished Scientist、日本ソフトウェア科学会フェロー。

日本最大のIT展示会 第30回 Japan IT Week 春

2021/05/26 〜 2021/05/28
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • 理事

小野寺民也

日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所 副所長 技術理事 理学博士

量子コンピュータの最新動向

量子コンピュータは現在のコンピュータとは根本的に異なる次元の性能を有することが理論的に示されており、主要国は国家戦略として重点的にこれに投資、巨大IT企業の開発競争も熾烈を極めている。同社の取組みについて、ハードウェア、ソフトウェア、お客様との共創ネットワークの3つの観点から最新の動向と展望を紹介する。

Interop Tokyo カンファレンス 2022

2022/06/15 〜 2022/06/17
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • 理事

小野寺民也

日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所 副所長 技術理事

IT事業者が知っておきたい量子コンピュータ ~アプリケーション、量子超越性、量子クラウド、量子AI~

近年飛躍的な発展を遂げている量子情報処理技術。クラウドやAI、ブロックチェーンの次に世界を変える技術として、大きな期待が寄せられています。 量子情報処理技術の中でも、量子コンピュータは二段階の発展を見据えています。第一段階として、最適化や化学計算などでの実効的高速処理を目指す「Noisy Intermediate-Scale Quantum (NISQ)量子計算」が、第二段階として、現在のデジタルコンピュータでは不可能な情報処理を実現する「誤り耐性型量子計算」が目標として設定され、実現や利活用に向けた研究開発が世界的に急ピッチで推進されています。より高速で大規模な「データ処理」や、正確なAIを実現する「量子機械学習」、創薬やエネルギーに役立つ「量子化学計算」、「量子金融計算」など、汎用計算機であるがゆえの応用範囲の広さも特徴です。 本セッションでは、「NISQアプリケーション」「量子超越性」「量子クラウド」といったキーワードの最新のホットトピックや、量子コンピュータを扱っていくための勘所について、業界の先駆者たるスピーカーが解説します。「マイルストーン」や、「現在のコンピュータから量子コンピュータに置き換わる用途と置き換わらない用途」などの議論を通じて、「将来我々を取り巻くコンピュータ環境、すなわち、デジタルコンピュータと量子コンピュータを併用する世界がどのようになるのか」を展望し、量子コンピュータの登場に向けてIT事業者が取るべき備えについて紹介します。