山形浩生

評論家/翻訳家

2018年まで野村総合研究所研究員。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。著書に『断言2あなたを変える本・世界を変える本』『新教養主義宣言』ほか。訳書にピケティ『21世紀の資本』、クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』、スノーデン『独白』、バナジー&デュフロ『貧乏人の経済学』ほか。個人サイトでピンカー著作への書評、論考を多数掲載している。

CHANGE to HOPE 2022

2022/10/24 〜 2022/10/25
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  • 他所属
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山形浩生

評論家/翻訳家

「理性の力」で希望ある未来を創る Rationality: Why It Matters for Building a Hopeful Future

「昔はよかった。それに引きかえ今は……」。数百年前から今日まで、人類はいつの時代もそう嘆き続けてきた。だがあらゆるデータとエビデンスを正しく見れば、事実はまったく逆である。この世界は数十年前、数百年前より圧倒的に住みやすい場所になっている。暴力・貧困・飢餓は激減している一方で、技術・教育・医療・ウェルビーイングは指数関数的に向上している。ではなぜ、私たちはこの「進歩」を信じられないのか? コロナ、戦争、景気後退、ポピュリズムといった現代の難問をどうとらえ、どう解決すべきか? 希望ある未来を築くためのカギとなるのは、人間と社会の「本質」を正しく把握し、正しく行動に移すための「理性の力」を養うことだ――。