市原裕史氏
LINE(株)
マネージャ
通信会社研究所で、SDNコントローラやネットワーク機器の設定抽象化および自動化の研究開発を実施後、2018年に現職のLINE株式会社へ入社。 LINEのサービスを支えるデータセンターネットワークにおける仮想ネットワーク技術の開発に従事。SRv6(IPv6 Segment Routing)を用いたプライベートクラウド基盤を開発した。現在は、LINEのプライベートクラウドにおけるネットワーク開発チームのエンジニアリングマネージャーとして、クラウドネットワーク機能の開発と運用をリードしている。
Interop Tokyo カンファレンス 2022
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市原裕史 氏
LINE(株)
マネージャ
データセンターネットワークを比較する(1)
一般にデータセンターネットワークでは、IP CLOSの構成が広がり、またその実装としてBGPが活用されることが増えています。
しかしそれらのシステムを詳細に見ると、ネットワークとサーバの活用の仕方やデザインは会社ごとに異っており、みなが同じような実装ではありません。その要因の大きな部分は、「扱う事業の数」「テナント分離の考え方」「サービス運用の体制」「設備のサイジングの想定」などにあると考えています。
このセッションでは、国内で代表的なサービスプロバイダ3社における「ネットワーク設計の前提や思想」と、そこから導かれた「デザインと実装におけるポイント」について、紹介・比較します。あわせて、省力化のポイントや現在の課題などについても言及します。各社の実装例を示すことで、今後 参加者のみなさんがネットワークやシステム全体を設計する際の、知見となることを期待しています。