(国研)情報通信研究機構 ネットワークアーキテクチャ研究室 室長
日本IBM、フランス国立情報学自動制御研究所(INRIA)、慶應義塾大学大学院特任准教授を経て、平成24年に情報通信研究機構(NICT)入所、現在、同ネットワーク研究所ネットワークアーキテクチャ研究室長。博士 (政策・メディア)。インターネットプロトコル、特にマルチキャスト通信、情報指向ネットワーク技術の研究、及び、IETF/IRTF標準化活動に従事。オープンソースCefore開発リーダー。平成29、30年度電子情報通信学会ICN特別研究専門委員会委員長、現在、同顧問。
※ プロフィールの引用元は「Interop Tokyo カンファレンス 2022」になります。
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これからの新モバイルアーキテクチャ ~SRv6 MUPとICN~
本格的なディジタル時代を迎え、低遅延性やデータの地産地消の観点から、分散システムやデータの遍在はさらに進むものと考えられます。そしてその先には、「サイバーフィジカルシステム」の実現も期待されます。そのような中、3GPPでは「エッジコンピューティング」「マルチアクセスにおけるトラフィックスティアリング」などの一連のテーマをRelease 17での強化事項として挙げ[*]、標準化を推進しています。 しかし現在のモバイルアーキテクチャは、「モバイルノード間で確立されるPDUセッションと、それをカプセル化するGTP-Uトンネル」に依存する、コネクション型です。分散システムとは、いわば「ユーザには単一のシステムとして見えるように協働する、複数のシステムの集まり」であり、「分散システム」と「コネクション型」は、基本的には相容れるものではありません。ディジタルアプリケーションへの要請も大きく変わる中、モバイルアーキテクチャも見直しが求められる時期に来ているのではないでしょうか。 本セッションでは、この分野をリードするアーキテクトから、これからのモバイルアーキテクチャの変遷の可能性について議論します。 [*]https://www.3gpp.org/news-events/2200-sa2_artcle?_fsi=3X6ee4on MUP:Mobile User Plane ICN:Information-Centric Networking