栗原聡

慶應義塾大学理工学部 教授 慶應義塾大学共生知能創発社会研究センター センター長

慶應義塾大学 理工学部 教授/慶應義塾大学共生知能創発社会研究センターセンター長.慶應義塾大学大学院 理工学研究科修了。博士(工学)。 NTT 基礎研究所、大阪大学、電気通信大学を経て、2018 年より現職。 科学技術振興機構(JST)さきがけ「社会変革基盤」領域統括。人工知能学会副会長・倫理委員会委員長。大阪大学産業科学研究所招聘教授、電気通信大学人工知能先端研究センター特任教授。総務省・情報通信法学研究会構成員など。マルチエージェント、複雑ネットワーク科学、計算社会科学などの研究に従事。 著書『AI 兵器と未来社会キラーロボットの正体』(朝日新書)、編集『人工知能学大事典』(共立出版、2017)など多数。

10thシンポジウム〜データサイエンスの最前線

2023/10/20 〜 2023/10/20
  • 国内講演者
  • 教育・研究機関
  • 教授

栗原聡

慶應義塾大学理工学部 教授 慶應義塾大学共生知能創発社会研究センター センター長

あるべき世界を見て作るための社会シミュレーション

コロナ禍における感染状況把握やワクチン接種戦略を始めとする各種政策の実施に際しては,機械学習型AIに加えて社会シミュレーションが利用され,中でも過去にはない新たな事象に対して社会シミュレーションが効果を発揮することが改めて認知されることとなった.ビジネスを含め複雑化する社会において,あるべき未来を知り,それを実現するための方策を立案するには機械学習型AIでは対応できない.本講演では,内閣官房COVID-19・AIシミュレーションプロジェクトにおいて,講演者が実際に社会シミュレーションをどのように構築し,どのような効果・知見が得られたのかについて概説する.