水口哲也

エンハンス 代表 / シナスタジアラボ 主宰

シナスタジア(共感覚)体験の拡張を目指し創作を続けている。代表作に、映像と音と触覚を融合させたビデオゲーム作品「Rez」(2001)、「Lumines」(2004)、「Child of Eden」(2010)、RezのVR拡張版である「Rez Infinite」(2016)、テトリスのVR拡張版「Tetris Effect」(2018)、音楽を光と振動で全身に拡張する「シナスタジア・スーツ」(2016)、共感覚体験装置「シナスタジア X1 – 2.44」(2019)など多数。

L&UX 2021

2021/05/17 〜 2021/05/28
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • ディスカッション
  • 社長

水口哲也

エンハンス 代表 / シナスタジアラボ 主宰

リアルを飲み込むデジタルコミュニティ

リアルとデジタルが融合する中、コミュニティの在り方、人のつながり方はどんどん様子を変えています。言語や場所などの様々な制約を飛び越えて、ビジュアル、ゲーム、キャラクター、アイドルなどの「渦の中心」に集まるファンたちは、時に自らが渦の中心になりながら、その渦を大きくしていきます。 SNSやライブ配信などのソーシャルプラットフォームが多様に広がる中、人々はこれらの新しい使い方や組み合わせによって、新たなコミュニティの在り方や、情報の広がり方を生み出しています。これはカルチャーに留まらず、時には政治的な分野まで転用されますが、再現性を持って行政やビジネスに活用されているケースはまだ多くないように見えます。 このセッションでは、SNS、ライブ配信などのソーシャルプラットフォームや、K-POP、ゲーム、インフルエンサーなどのコンテンツを通して、デジタル前提時代のコミュニティがどのように現実を塗り替えていくのか、その現状と活用可能性を掘り下げていきます。 ご登壇いただく一人目はInstagram Japanの責任者であり、来日前はInstagram全体のデザイン責任者であった、Ian Spalter(イアン スパルター)さん。Netflixの番組、「アートオブデザイン」で見たことがある方も多いのではないでしょうか。 二人目は共感覚をテーマにするアーティストであり、Rezやテトリスエフェクトなど日本を代表するゲームクリエイターである水口哲也さん。彼の作る没入体験は、体験した前と後で見る世界が変わるほどのインパクトを持ちます。 このお二人を繋ぐのが、黒鳥社の若林恵さん。カルチャーとビジネスを行き来しながら新しい未来を見定めていく、日本屈指の編集者です。 彼らが、デジタルがリアルに浸透した今、コミュニティや人のつながりがどのように生まれ、どのような可能性や課題を感じるのかを伺っていきます。