慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
ネットワーク化されたセキュアな情報システムの設計にフォーカスした研究者。情報システムアーキテクチャ、コンピューターネットワーク、分散システム、デジタルアイデンティティ、ネットワークシステムセキュリティ、量子インターネットを専門とする。システムアーキテクチャ、ソフトウェア開発についてのエキスパート。1989年よりインターネットに基づく情報システム開発に従事。現在、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学SFC研究所データアーキテクチャラボ副代表、WIDEプロジェクト運営委員。Trusted Web推進協協議会タスクフォースメンバ。
※ プロフィールの引用元は「Interop Tokyo カンファレンス 2023」になります。
※ 登壇者情報には同姓同名も含まれている場合があります。
※ 詳細は以下の一覧をご確認ください。
データアーキテクチャとしてのTrusted Web
Trusted Webとは、インターネットを使ってデータのやり取りなどをする際に、データや相手を検証しやすくしたり、相手に開示するデータをコントロールできるようにする、「信頼の仕組み」をあらかじめ埋め込んだデジタル基盤です。 政府においても、『Trusted Web推進協議会』を軸に、『Trusted Webホワイトペーパー』の公表や『Trusted Webの実現に向けたユースケース実証事業』などの活動を通じ、開発・推進にむけた動きを強めています。結果、2022年以降、ユースケースの検証も拡大し、アーキテクチャの骨格が少しずつ見えてきました。 このセッションでは、実際にTrusted Webの開発に関わっているエキスパートから、アーキテクチャとプロトコルの在り方を中心に、2023年度のユースケース実証の取組をはじめとした最新の開発動向を紹介します。 <要旨> ●Trusted Webのアーキテクチャ ●Trusted Webのプロトコル ●政府の動き ●ユースケース実証例
Trusted Webとその応用 〜プロトタイプ・ユースケース・クリティカルテクノロジ~
「デジタル社会」への移行にあたり、既存のインターネットやウェブにおけるさまざまなペインポイントが指摘されています。代表的なものとしては、単一の巨大プラットフォーム・サービスへの依存による「単一障害点」のリスク、フェイクニュースに代表される「データの信頼性」への疑念、「プライバシー侵害」の懸念などが挙げられます。 安心・安全なデジタル社会の形成には、こうしたペインポイントの解消が必要です。たとえば単一プラットフォーマーへの依存からの脱却には、分散型のアーキテクチャを前提とした、マルチステークホルダーによる運用が重要となってきます。また、人やデータなどの“エンティティ”間の信頼の醸成には、テクノロジによって担保・検証された、真のデジタル社会にむけてのTrustの再構築が不可欠です。 本セッションでは、このようなペインポイントや課題を解決すべく取り組みが進む「Trusted Web」について概説します。くわえて、「プロトタイプの実装」および「Trusted Webの効果が期待されるユースケース」などといった実践面についても紹介します。