松嶋聡氏
ソフトバンク(株)
(講演者のプロフィールは、各イベントサイトからご確認ください)
Interop Tokyo カンファレンス 2022
- 国内講演者
- 民間企業
- ディスカッション
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松嶋聡 氏
ソフトバンク(株)
Segment Routing (3) :標準化動向と実装状況
Segment Routing (SR) は、商用ベンダー製品やOSSなどを利用したデプロイメントがすでに多く存在しますが、現在も拡張・新規機能が提案/開発され続けています。それらは、「数年以上前から提案されていて、近年やっと相互接続試験の結果が増えつつある機能」や、「モバイルネットワークの大部分をフラット化・オープン化するための、SRv6モバイルユーザプレーン(MUP)」のようなものまで、さまざまです。
このセッションでは、SRv6モバイルユーザプレーンアーキテクチャの提案者や、実際にSRにまつわる新規技術の標準化や機能開発に関わるリードメンバーから、それぞれの分野におけるSRの最新情報を参加者のみなさまに紹介し、SRの将来像に関して議論します。
Interop Tokyo カンファレンス 2022
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松嶋聡 氏
ソフトバンク(株)
テクニカルマイスター
これからの新モバイルアーキテクチャ ~SRv6 MUPとICN~
本格的なディジタル時代を迎え、低遅延性やデータの地産地消の観点から、分散システムやデータの遍在はさらに進むものと考えられます。そしてその先には、「サイバーフィジカルシステム」の実現も期待されます。そのような中、3GPPでは「エッジコンピューティング」「マルチアクセスにおけるトラフィックスティアリング」などの一連のテーマをRelease 17での強化事項として挙げ[*]、標準化を推進しています。
しかし現在のモバイルアーキテクチャは、「モバイルノード間で確立されるPDUセッションと、それをカプセル化するGTP-Uトンネル」に依存する、コネクション型です。分散システムとは、いわば「ユーザには単一のシステムとして見えるように協働する、複数のシステムの集まり」であり、「分散システム」と「コネクション型」は、基本的には相容れるものではありません。ディジタルアプリケーションへの要請も大きく変わる中、モバイルアーキテクチャも見直しが求められる時期に来ているのではないでしょうか。
本セッションでは、この分野をリードするアーキテクトから、これからのモバイルアーキテクチャの変遷の可能性について議論します。
[*]https://www.3gpp.org/news-events/2200-sa2_artcle?_fsi=3X6ee4on
MUP:Mobile User Plane
ICN:Information-Centric Networking
Interop Tokyo カンファレンス 2023
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松嶋聡 氏
ソフトバンク(株)
テクニカルマイスター
Segment Routing(2):応用の最前線 〜SRv6〜
Segment Routing (SR)は、コントロールプレーンの複雑性を縮減し、アーキテクチャをシンプル化しながら高度な機能を実現できるルーティングの技術です。これによってコントロールプレーンの複雑性を縮減し、アーキテクチャをシンプル化しながら高度な機能を実現できる特長があります。このSegment Routingのデータプレーンには、おもに通信事業者において先行展開された「SR-MPLS」と、native IPv6を利用した「SRv6」とがあります。ここではSRv6 (Segment Routing IPv6)の事例を中心に扱います。
SRv6は、Network Programmingという概念を持っています。これは、ネットワークシステムの設計者による、任意の機能のネットワーク内へのプログラミングを可能とするものです。
そこで本セッションでは、「Compute StackからSRv6機能の利用を可能にする、Cilium CNIの拡張およびeBPFを用いたSRv6データプレーン実装」「SRv6 Network Programmingを応用し、モバイルトラフィックをSR網で扱うためのSRv6 MUPの実装例」について紹介し、これからの分散コンピューティングとネットワーキングの新たな関係を探ります。
CNI: Container Networking Interface
eBPF: extended Berkeley Packet Filter
MUP: Mobile User Plane
<要旨>
●Compute StackによるSRv6実装
- Cilium/eBPFの詳細とSRv6実装
- ユースケース
●SRv6 MUP (Mobile User Plane)
- SRv6 MUP アーキテクチャ概要
- スライシング、分散コンピューティング・MECとの連携
●Q&A、ディスカッション