小川アリシア

株式会社Questhub 社外取締役

コロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所 スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードプログラム プロジェクト ディレクター コロンビア大学国際公共政策大学院 非常勤准教授コロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所にて、スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードプログラムのプロジェクトディレクターを務める。2006年まで、リーマン・ブラザーズにてマネージング・ディレクターとしてグローバル株式市場調査の運営管理を担当。リーマン・ブラザーズ入社前には東京で15年間を過ごし、その間、一流の金融セクター・アナリストとして活躍しながら、日興ソロモン・スミス・バーニーの調査部門ディレクターも務めた。現在は、ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド、みさき投資株式会社、モーリーン&マイク・マンスフィールド財団理事会、株式会社QuestHub及びPure Earthの取締役メンバー、インナーシティの若者を対象にした支援プログラムを提供する非営利団体All Stars Project役員を務める他、International Corporate Governance Network及びEuropean Corporate Governance Instituteの一員でもある。 コロンビア大学バーナード・カレッジ卒業、コロンビア大学国際公共政策大学院にて修士課程修了、現在非常勤准教授として同大学院にて教鞭を執る。

LegalForce Conference 2021

2021/10/06 〜 2021/10/06
  • 国内講演者
  • 民間企業
  • 役員

小川アリシア

株式会社Questhub 社外取締役

ESG投資とアクティビストの台頭;日本企業のコーポレート・ガバナンスに与える影響/ "ESG investment and the rise of activists; Implications for Corporate Governance in Japan"

これまでの日本におけるアクティビストの活動は、主に「ESG」の「G」に焦点を当ててきました。株式持ち合いの解消、配当性向の増加、自社株買いの要求など、資本効率性に関するものが多く挙げられます。また、実効性のない取締役に対する不信任投票、社外取締役数の増加提案などを通して、取締役会の質を向上させることにも注力してきました。 しかし、「E」や「S」の要素が収益性を左右するようになるにつれて、新たなアクティビストが「G」と同様の手法をもって企業に迫ります。議決権行使助言会社やESG格付機関は、取締役会のESGに関する管理・監督能力を査定し、実践的な専門知識まで要求してくるでしょう。 これまで社会/環境アクティビズムに晒されてこなかった日本企業ですが、このような広く深いコーポレート・ガバナンスへの期待は今後日本を席巻し、取締役会はこれまでと異なる全く新しいスキルが求められることになるだろうと、小川氏は指摘します。 本セッションでは、コロンビア大学ビジネススクールの日本経済経営研究所でディレクターを務める小川氏に、ESG投資が日本企業のコーポレート・ガバナンスにもたらす影響と、日本企業が今後獲得していくことが求められる視点やスキルを伺います。 なお、本セッションは英語で行われますが、同時通訳による日本語音声と英語音声両方でお届けします。